› 自然と歴史の中を歩く!

  

2024年05月13日

掛塚で出会った白蛇

白蛇 掛塚の旧津倉家の草取りの手伝いに来てくれた静岡産業大学の学生たちと「まち歩き」をしていた時のこと、学生の1人が「白いヘビがいる!」と声を挙げました。残念ながら蛇はもう死んでいましたが、これは白化現象(アルビノ)を起こした蛇です。

白蛇 出会う機会は稀なので、日本では神の使いとも考えられ、白蛇と出会うことは縁起が好いとされているのです。この先、どんな好いことが待っているのでしょうか?

「防災フェア in 掛塚」 5月18日(土)19日(日)は、掛塚砂町の旧津倉家前の道を歩行者天国にして「いじゃまいかけつか・2024年春」を開催。「防災」をテーマにしたイベントを通し、地域の災害をいかに防ぐかについて考えていただく機会にしたいと思っています。

 地震体験車、トイレトラック、消防車や救急車などを展示し、アルファ化米の試食、止血法や水消火器を使った消火訓練なども体験していただきます。参加は、もちろん無料ですので、防災意識を高め、もしもの時へ備えるためにも、ぜひ、ご参加ください!

  

2024年05月13日

初夏の天竜川左岸河川敷①―アカツメクサに寄生するヤセウツボ

アカツメクサとヤセウツボ 天竜川左岸河川敷には、あちらこちらでアカツメクサが咲いています。数からすればシロツメクサの方が多いのですが、ピンク色の花の方が、白くて見慣れたシロツメクサ(クローバー)の花よりも目立っています。

 正しい植物名としては、アカツメクサではなくてムラサキツメクサなのですが、まあ、そこは・・・

 そして、そこに地中海沿岸原産のヤセウツボが。ヤセウツボに葉緑素がありませんので、アカツメクサやシロツメクサに寄生。そんなヤセウツボは、日本では外来生物法により要注意外来生物に指定。ヤセウツボが日本に入って来たのは、ヨーロッパ、西アジアおよび北西アフリカ原産のシロツメクサやアカツメクサと同じ明治時代以降。

 最早、天竜川河川敷はインターナショナルなエリアに変わってしまっています。

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:23Comments(0)野の花・植物ウォーキング・ぶらり旅・町歩き

2024年05月13日

旧津倉家の草取りと地域学習②―まち歩き

まち歩き 旧津倉家の草取りに参加してくれた静岡産業大学の学生7人は、ボランティアというだけではなく、地域を知る学習の一環としての参加。掛塚の歴史と現状を知り、もしかしたら、地域を元気にするための若者ならではの提案があるかも知れません。

まち歩き 私も、まち歩きのガイド役として参加したのですが、学生たちは今回のまち歩きの体験をレポートにまとめて提出するとのこと。そのため、旧林家の伊豆石の塀、「つるや酒店」や掛塚郵便局跡など、要所要所をスマホで撮影。

 かつて湊町で繁栄した掛塚の今の町並みをどう見て、何を感じたのか?若者たち目には、私たち高齢者とは違う掛塚が見えていたはず。期待したいものです。

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:22Comments(0)みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚ウォーキング・ぶらり旅・町歩き

2024年05月13日

初夏の自然を訪ねて富幕山へ④―ホタルカズラとハルリンドウ

ホタルカズラ 数は多くはありませんでしたが、私の目は見逃しません。蛍の光に見立てられた青い花を咲かせていたのは、ムラサキ科ムラサキ属のホタルカズラ。別に緊張していたわけではないのですが、なぜかピントが合ったのは1コマだけ。これがホタルカズラです。

ハルリンドウ そして、咲きかけていた青い花はハルリンドウ。もう少しで咲きそうでしたが、咲くまで待ってはいられませんでしたので、こんな写真で失礼します!



  

2024年05月13日

新緑の北遠を♪グルリ⑦―「龍王権現の滝」

「龍王権現の滝」 今年(2024)は「辰年」、龍の年。佐久間は「龍」の町ですから、いろいろな「龍」が見られるのですが、「龍王権現の滝」もそんな「龍」の1つ。「新・浜松の自然100選」の指定地にもなっています。

 急な石段を下りて吊り橋を渡れば、流れ落ちる滝の轟音が中央構造線上のケルンコル(断層谷)に響き渡ります。

ジャゴケ ふと足元を見ると、雄器床をつけた雄株のジャゴケが。ジャゴケ(蛇苔)とは、葉状体の表面の模様を蛇の鱗模様に見立てて付けられた名前。・・・と言うことは、来年(2025)の干支「巳」?ちょっと早過ぎる出会いだったのかも・・・?




  

2024年05月13日

180回目の秋葉山⑩―オタマジャクシの学校

キジョランの葉 近頃、秋葉山表参道で気になるのは、冬を越したアサギマダラの幼虫。前回(4月11日)には、これまでで最高の8匹もの幼虫を見つけたのですが、この日(5月3日)には何と1匹も出会えず。あちこちに生育しているキジョランの葉を1枚1枚丁寧に裏返してみても・・・。もしかして蛹化したのだとしたら、それは嬉しい話。しかし、そうでないとしたら・・・?

 だったら、せめてヒキガエルの子どもたち、オタマジャクシの姿を紹介することにしましょう。

オタマジャクシの学校 山間地では子供たちの数が減り、小学校が次々と閉校になっているのが現状。天竜区佐久間町の浦川小学校も、来年(2025)4月からは佐久間小学校と統合されることが決まっています。

 その点、オタマジャクシの学校は毎年、新入学生で賑わっています。成人式は行われませんので、大人になれるヒキガエルがどれだけいるかは不明ですが、今は学校生活を楽しんでいてください!



  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:14Comments(0)昆虫・蝶の図鑑・野生鳥獣秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)

2024年05月13日

目で見る掛塚の防災⑱―ナギの木

「なぎの木会館」 旧竜洋町で暮らす人なら誰でも気づいているとは思いますが、竜洋と言えばナギの木。「なぎの木会館」だけでなく、貴船神社境内や学校の校庭、旧津倉家などの家の庭にもナギの木が植えられ、竜洋は「ナギの木の町」なのです。

貴船神社のナギの木 竜洋にナギの木が多く植えられているのは、かつての掛塚が廻船業で栄えた湊町だったから。台風などの大風が吹いて海が荒れることを怖れ、ナギの木の「ナギ」を風が凪ぐ「ナギ」にかけ、その思いをナギの木に託したのが理由。貴船神社境内にも数本のナギの木が植えられ、ナギイカダという名の木も植えられています。

貴船神社のナギイカダ 日本で初めて天気予報が発表されたのは、明治17年(1884)6月1日。日本初の公的気象機関である東京気象台(現在の気象庁)が設置され、気象と地震の観測が開始された「気象記念日」。もうすぐ、「気象記念日」がやって来ます。

「防災フェア in 掛塚」 *今回、「歴史に学ぶ掛塚の防災」と題してレポートさせていただいたのは、5月18日(土)19日(日)に開催する「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」主催の「いじゃまいかけつか・2024年春」のテーマを「防災」としたから。正月には能登半島地震が発生し、テレビの画面を通して被災現場の光景を目の当たりにしたことにより、南海トラフ巨大地震に対する備えの必要性がより身近な課題として考える機会としていただきたいと考えました。


  

2024年05月12日

旧津倉家の草取りと地域学習①―草取り

草取り 5月11日(土)は、午前8時から旧津倉家の庭の草取り。来週18日(土)19日(日)には、「いじゃまいかけつか・2024年春」として「防災フェア in 掛塚」を開催しますので、1週間前の草取りは、隅から隅まで丁寧に。この日は、静岡産業大学の学生たちも参加してくれました。

静岡産業大学の学生たち 草はそれほど生えていませんでしたが、枯れて散った落ち葉は竹ぼうきで丁寧に履いてゴミ袋へ。学生たちには松の芽摘みも手伝っていただき、これで「防災フェア in 掛塚」への参加者を迎える準備が整いました。

「防災フェア in 掛塚」 「防災フェア in 掛塚」では、津倉家前の道路を通行止めとして、地震体験車、トイレトラック、消防車や救急車などを並べます。庭では、アルファ化米の試食、止血法や水消火器を使った消火訓練なども体験していただきます。参加は、もちろん無料ですので、防災意識を高め、もしもの時への備えのためにも、ぜひ、ご参加ください!

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:36Comments(0)みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚祭り・イベント・民俗芸能・伝統行事

2024年05月12日

初夏の自然を訪ねて富幕山へ③―ニガナとハナニガナ

ニガナ 富幕山(とんまくやま)に咲いていた黄色いキク科の花は、ニガナ(右の写真)とハナニガナ(左下の写真)です。分かりやすい違いは、舌状花の数。舌状花の数が5枚なのがニガナで、8枚以上あればハナニガナ。隣り合って咲いていましたが、舌状花の数が5枚と8枚でしたので、ニガナとハナニガナと判断しました。

ハナニガナ しかし、ニガナとハナニガナの関係は複雑。そもそも、ハナニガナの変種とされているのはシロバナハナニガナで、黄色い花のハナニガナはシロバナハナニガナの変種とされています。はて?

ブタナ 近くに咲いていたブタナもよく似ていますが、ブタナはヨーロッパ原産の外来種。自然の宝庫の富幕山にもブタナがたくさん咲いていました。



  

2024年05月12日

新緑の北遠を♪グルリ⑥―クロアゲハ

クロアゲハ 舟代(ふなよ)の茶園の脇で咲いていたツツジに、真っ黒なアゲハチョウがやって来ていました。オナガアゲハかな?とも思ったのですが、それほど尾状突起が長くはありませんので、多分クロアゲハ。

クロアゲハ クロアゲハは、その名の通り黒い翅。決して派手な蝶ではありませんが、濃いピンク色のツツジの花に来ていましたから、黒とピンクとの対比で目立っています。クロアゲハもそれを承知していたらしく、逆にはしゃいでいたみたい。

 「お前にそんなことを言われたくない!」と思われちゃったかな?


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:32Comments(0)出かけよう!北遠へ野の花・植物昆虫・蝶の図鑑・野生鳥獣

2024年05月12日

「八十八夜」過ぎの茶園巡り⑦―野田

野田の茶園と棚田 二本杉峠とホウジ峠を越えれば、その先、県道290号水窪羽ケ庄佐久間線は佐久間町芋堀(いもほり)へと向かいます。その途中で車を止めたのは野田(のた)。家は高く積み上げられた石垣の上にあり、家の下の斜面に茶が植えられています。

野田の茶園と棚田 茶はほぼ等高線方向に植えられてはいますが、畝は長くはなく、まるでモザイク模様のよう。痩せ地でも逞しく育つのが茶の木。遅霜に注意すれば、山間地は茶の栽培に適しているのです。

 そして、県道の下には数枚の棚田があり、もしかしたら、田植えはもう済んでいるのかも?

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:29Comments(0)出かけよう!北遠へ季節の便り

2024年05月12日

180回目の秋葉山⑨―「もみじ茶屋」跡

「もみじ茶屋」跡 かつての秋葉山表参道には何軒かの茶屋があり、最初の休憩所としてベンチが置かれている場所にあったのは「もみじ茶屋」です。「もみじ茶屋」跡は、秋葉山に初めて登る人たちがここのベンチに腰掛けて「あと、どれくらい?」と一服するところ。

「もみじ茶屋」跡の石積み 道の左側に石積みが残っていますので、茶屋があったのは多分こちら側。そして、茶屋が建てられてと思われる基礎部の裏側にも石積みが残されています。

「もみじ茶屋」跡の石積み 急登なジグザグ坂道を登って来て、ちょっと一息つける「もみじ茶屋」。かつては、杉やヒノキに覆われてはいず、もう少し明るて、秋には色づいたモミジを楽しむことができたと思われる場所。夏みかんと思われる背の高い木が生えているのも、この場所です。

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:25Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)

2024年05月12日

目で見る掛塚の防災⑰―天竜川河口の警報局とライブカメラ

天竜川河口の警報局 もしも、天竜川の水位が上がって危険な状態になったとしたら、私たちはそれをどうやって知ればいいのでしょうか?天竜川の水位が上がる原因は大雨だけでなく、上流にある船明(ふなぎら)ダムが放流する場合も考えられます。おそらく、みなさんも聴いたことがあると思いますが、船明ダム放流の時にはサイレンが鳴って知らせます。

 これが「警報局」と呼ばれる施設。天竜川には何ヶ所かの「警報局」がありますが、河口にもあり、放流の時にはサイレンだけではなく、回転灯も点灯して知らせます。

天竜川河口のライブカメラ そして、すぐ近くにはライブカメラも設置され、10分おきに配信されていますので、誰でもインターネットを通して確認することができます。

掛塚橋のライブカメラ 掛塚橋のライブカメラの設置場所は浜松市側。水位上昇が気になった時には川に出かけるのではなく、ライブカメラを通して確認してください。

「防災フェア in 掛塚」 *今回、「歴史に学ぶ掛塚の防災」と題してレポートさせていただいたのは、5月18日(土)19日(日)に開催する「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」主催の「いじゃまいかけつか・2024年春」のテーマを「防災」としたから。正月には能登半島地震が発生し、テレビの画面を通して被災現場の光景を目の当たりにしたことにより、南海トラフ巨大地震に対する備えの必要性がより身近な課題として考える機会としていただきたいと考えました。

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:18Comments(0)みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚祭り・イベント・民俗芸能・伝統行事

2024年05月11日

初夏の自然を訪ねて富幕山へ②―ギンリョウソウ

ギンリョウソウ 富幕山(とんまくやま)で出会った「ぎんさん」は、ギンランだけではなく、ギンリョウソウも。しかも。その数の多さにビックリでした。ギンリョウソウは、見た目の通り葉緑素はなく、菌類から栄養分を得て生長している腐生植物。・・・にも関わらず、分類上はツツジ科とは?はて?

ギンリョウソウ 富幕山を歩けば、ギンリョウソウは探さなくてもすぐに見つけられます。ギンリョウソウが多く生育しているのは、富幕山の自然が豊かな証拠。ギンリョウソウ(銀竜草)とは銀色の竜に例えられ名付けられましたので、今年(2024)の干支「辰」とも無縁ではありません。


  

2024年05月11日

新緑の北遠を♪グルリ⑤―桐?ジャカランダ?

桐?ジャカランダ? 佐久間町上平山で出会ったよく似た花―すぐそばに寄り添うようにして高く育ち、花の色は白と水色。「白い花がジャカランダで、水色の花が桐」と言いたいのですが、もしかしたらどちらもジャカランダかも知れないし、どちらも桐かも知れません。

桐?ジャカランダ? 桐は中国原産のキリ科キリ属で、ジャカランダは南米原産のノウゼンカズラ科。日本にやって来た時代には大きな差がありますが、皇室の家紋にも使われている桐が外来種とは驚き。生物の世界の国際化って、昔から行われていたんですね?

桐? 野田で出会ったこの花は、桐かも知れません。まあ、「かも知れません」ですけどね。


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:01Comments(0)出かけよう!北遠へ野の花・植物