› 自然と歴史の中を歩く! › 2019年10月

  

2019年10月31日

春野の活動「面白かった」 浜松山里応援隊 守谷さん退任

3年間の活動を報告する守谷恵美子さん 浜松市の中山間地で暮らし、地域活性化に取り組む「浜松山里いきいき応援隊」として活躍し、今月末で3年間の任期を終える守谷恵美子さん(48)が29日、市役所に山下昭一市民部長を訪ね、担当の天竜区春野地区で充実した日々を送ったことを報告した。

 守谷さんは東京都出身。趣味のカヌーを楽しむため、20年余り前から春野地域に来ていたことがきっかけで2016年11月から応援隊に。農家の手伝いや地域団体など幅広く関わり、鳥獣害対策の狩猟に付いて行くことも。今年は、耕作放棄の田んぼで米作りに励んだ。

 守谷さんは「最初の2年は新鮮、3年目は落ち着いて見られた。気付くことが多く、やればやるほど面白かった」と振り返った。今後は「恩返しをしたい。狩猟に出る方は高齢化しており、元気なうちに教えてもらいたい。米作りは来年も続けたい」と述べ、今後も春野地域に住んで活動する思いを伝えた。応援隊の手当がなくなるため、新たな収入を模索していくという。(「中日新聞」より)


 守谷さんはAKG(秋葉観光ガイド)のメンバーとしても活躍してくれています。いい意味で、都会人とは思えない人柄。これからも、一緒に秋葉山に登りましょう!

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:29Comments(0)秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)暮らし・移住・交流

2019年10月31日

秋本番間近の竜頭山と天竜スーパー林道①―「佐久間の自然を楽しむ」

勉強会「佐久間の自然を楽しむ」で話をする藤本千代子さん 藤本千代子さんが講師を務めた勉強会「佐久間の自然を楽しむ」に参加するために佐久間図書館に出かけたのは10月30日。藤本さんは佐久間山野草保存会会員で、佐久間に自生する山野草の保護保全活動や山野草の調理法などを研究している友人。

 勉強会とは言いながら、佐久間に自生する希少種や絶滅危惧種などについて紹介するのではなく、松ぼっくりやドングリの仲間を使った楽しみ方や誰でもできる山野草料理、ドライフラワー・リース作りなど、都会では得られない自然に囲まれた佐久間での暮らしの素晴らしさへの感謝の気持ちが伝わる話がいっぱいの楽しい2時間でした。


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:06Comments(0)出かけよう!北遠へ野の花・植物祭り・イベント・民俗芸能・伝統行事

2019年10月31日

「秋葉山に登るぞォォ!」第2弾④―「まろやかマルシェ」

「春野闇市」 秋葉山表参道の起点にあたる九里橋を渡ったところでは、地元で栽培された米やしいたけ、手作り品などを販売する「まろやかマルシェ」が開かれていましたので、先ずはここに立ち寄り。橋の手前では古いカメラや陶器などを並べたフリーマーケット「春野闇市」も開店していましたので、「秋葉山に登るぞォォ!」参加者たちに春野の良さを知っていただこうとの思いからの企画です。

「まろやかマルシェ」 会場となっているのは古民家・旧栗田家の庭。辺りを駆け回る元気な子供たちの姿も見られ、ほのぼのした雰囲気が伝わるマルシェです。

「まろやかマルシェ」 参加者たちも笑顔でお買い物。でも、買った品を担いで秋葉山に登るのは大変です。「まろやかマルシェ」を主催している三須さんが、駐車場でしばらく待機してもらっていた貸切バスまで運んでいただけることになり、買い物をした袋に名前を書いて預け、上社に迎えに来たバスの車内で受け取れるという算段。

 さて、そろそろハイキングを始めましょうか?

 【関連記事】「秋葉山に登るぞォォ!」第2弾①―吉祥草と霧の朝

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:00Comments(0)秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)祭り・イベント・民俗芸能・伝統行事

2019年10月31日

秋空の青谷を歩く③―コシオガマ

コシオガマ コシオガマはゴマノハグサ科の半寄生植物。コシオガマの「シオガマ」とは塩田で塩を作る「塩竈(しおがま)」の意味。塩竈から煙が揚がる様子は、浜辺で美しい景色だから「浜で美しい塩竈=葉まで美しい塩竈」と洒落た命名。

 どうして浜の景色を指す名が山で咲く花に付けられたのでしょう?美しいと評価された葉で、光合成をまったくしていないわけではなさそう。ただし、独りでは生きられないそうです。

 まさか、青谷でコシオガマと出会えるなんて思ってもいませんでした。


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:56Comments(0)出かけよう!北遠へ野の花・植物ウォーキング・ぶらり旅・町歩き

2019年10月31日

北遠の庚申信仰④―「オンコーシンデーコーシンデー」と回した数珠

数珠を持つ「ばか賢そうな子」 この可愛らしい少年は、私です。ねっ、少しは面影があるでしょう?実家の縁側で撮った写真ですが、見ていただきたいのは手にしている、長い長い数珠のようなものです。

 実は、これは「庚申さま」の夜、「オンコーシンデーコーシンデー」の念仏を唱えながら回した「数珠繰り」の数珠だと言われています。「庚申さま」に参加した集落の人たちが車座になり、念仏を唱えては回し、その回数を間違えないように数珠の玉を動かしたとも聞いています。

 「お前、長い数珠を持って撮った写真があったら?」「うん、覚えてる」「あの数珠なんか、は~とっくになくないでな~」「え~、なんで~?」「もう、庚申さまもやらんし、あれが何だったか知らんヤツが、古い汚いで燃しちゃったって謝りに来たけど・・・。謝ったってしょんない(仕方ない)じゃんなあ」。先日会った兄の口から、そんな話が語られました。

 「もう、やっているとこってないだかね?」「まだ、あるら。けど、は~時間の問題じゃないかいや~?昔の物をとっとく(取って置く=保存する)なら、ちゃっと(急いで)せんと」。

 ・・・でアルバムに貼られていたこの写真を思い出しました。自分で言うのも恥ずかしいのですが、「ばか賢そうな子だら?」。

 【関連記事】北遠の庚申信仰①―腹ん中にやぁの、三尸という三匹の虫が居って

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:50Comments(0)出かけよう!北遠へ歴史・産業遺産・寺社・文化財

2019年10月30日

10月30日の朝焼け

10月30日の朝焼け 10月30日(水)の天気予報は太陽晴れ。日の出前の朝焼けがこんなにキレイでした。

 今日は藤本千代子さんが講師を務める「佐久間の自然を楽しむ」に参加するため佐久間図書館へ。午後2時からですが、朝食を済ませたら、すぐに出発するつもりで~す!  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 06:16Comments(0)季節の便り

2019年10月30日

「秋葉山に登るぞォォ!」第2弾③―ツリフネソウとアケビの実

ツリフネソウ 今回の「秋葉山に登るぞォォ!」第2弾は「山野草に出会う!」が目的の1つ。歩き始めて早速紹介したのはツリフネソウです。

ツリフネソウを観察する参加者 15日に登った下見ハイキングの時には咲いていたウスイロツリフネソウの花はもう終わってしまっていましたが、ツリフネソウは沢の岸にまだ残っていました。

アケビの実 その先で見上げていただいたのはアケビの実。皮の紫色はまだうすい感じでしたが、もうパックリと口が開いています。近頃の町部では滅多に見られなくなった秋の風景。「タピオカみたいだよね」「そうそう、種が多くてさ」。

 忘れかけていた人も、思い出したみたいでした。

  

2019年10月30日

秋空の青谷を歩く②―カラスウリとスズメウリ

カラスウリ 蔓に下がる真っ赤な実は、柿ではなくてカラスウリ。カラスウリを「烏瓜」と書くとピンと来ませんが、「唐朱瓜」と書けば、なるほどと納得します。「唐朱」とは、唐から伝来した朱墨のことです。

 カラスウリがあれば、スズメウリもあります。赤い実がなるカラスウリはウリ科カラスウリ属ですが、白い実がなるスズメウリはスズメウリ属。「烏」よりも小さいから「雀」と付いたとか、白い実が雀の卵に似ているから「雀瓜」だとか・・・。

スズメウリ 学名は「Melothria japonica」。「Melothria」とは、白いブドウの意味。白く熟したスズメウリの実が、ブドウに似ているというのでしょうか?「japonica」がついているところをみると、日本の在来種のようです。

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:16Comments(0)出かけよう!北遠へ野の花・植物ウォーキング・ぶらり旅・町歩き

2019年10月30日

北遠の庚申信仰③―「南無梵天帝釈金剛童子・・・」

両島の青面金剛像 お日待ちやぁ神様か、宿んなった家で、ちゃんと神様の掛け軸ぉ掛けて、そんでお供えよぉして、皆んなで拍手よぉ打って拝んでる、これで式っていうか、祭りやぁお終い。その後ぁお神酒よぉ飲んでお互い世間話よぉして終りっていうことになってる。

 お庚申様の方は、宿で祭った厨子(ずし)の扉を開けて、中に入ってる仏さんだの、これよぉ拝んでから講というやつをやって来たゞいの。まぁ今じやぁ茶碗酒よぉ飲むっていうことだがの。

 そうだもうちぃっと話よするとぉ、お日待ちとお庚申の当たり日が一緒にならん様にしての、順番に掛け軸と厨子よぉ回してたゞよ。

 掛け軸の神様のお日待ちの方は、二礼二拍手して拝んで、そのあと直ぐとお神酒と神饌物の赤飯か白飯を、ほんのちぃっと分けてもらって食べて式よぉ終る。

 お庚申の方はさ、厨子のお庚申様に向っての、まず次の宿の番の人が呪文かな、いや神様の名前だいの、それよぉ唱える「南無梵天帝釈金剛童子・・・・・」っての。とにかく六回唱える。それよぉ組の衆が一緒んなって唱える。それでお終い。それからお日待ちと同んなじ様にお神酒と赤飯か白飯が、ちぃっとっつ配られて式やぁ終る。そんでそのあたぁ講の本番となるだいの。それが今じやぁ組内の寄り合いも兼ねてゝ、組長やなんかゞ皆んなに伝えたいことがあれやぁ、それの話がある。そんでまぁそんなこんなで宿が用意したお酒や料理が出て、まぁ小宴会になるんだいのぉ。(木下恒雄著「山の人生 川の人生」より)

    ◆       ◆       ◆       ◆

 庚申の夜の過ごし方は、地域によって若干の違いがあったはず。ですから、春野町領家での聞き取りが標準であるとは言えないかも知れません。

 娯楽の少ない時代でしたから、信仰や信心と言うよりも、地域のつながりを大事に考えての緩やかな集まり。多くは数少ない楽しみの1つとして催されていたのだと思います。

 写真は、両島の大園トンネルを出たところに立つ庚申塔です。本尊である六臂の青面金剛童子が持っているのは、右手に法輪と羂索(綱)、左手には三叉戟と金剛杵。胸の前の二臂は合掌しているように見えます。


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:14Comments(0)出かけよう!北遠へ歴史・産業遺産・寺社・文化財

2019年10月30日

令和元年の「掛塚まつり」⑬―本祭

貴船神社に曳き揃えられた屋台 「掛塚まつり」は貴船神社の例祭。1日目の宵祭も2日目の本祭も、掛塚9町の祭り屋台は貴船神社の境内に集合します。

 小雨が降った19日には、屋台は雨除けの透明ビニールシートの中。貴船神社に集まった人たちは「仕方がない」と諦めながらも、残念な思いを抱いていたと思われます。しかし、20日は雨が上がって青空も覗き、夜の帳(とばり)が下りた境内に曳き揃えられた屋台の提灯明かりの風情を眺めることができました。

 昼間は天幕や彫刻など、笛と太鼓の優雅なお囃子を聴きながら、掛塚の大工が腕を振るった屋台の豪華さを愛で、夜には笹に吊るされ静かに揺れる提灯明かりを楽しむのが「掛塚まつり」の醍醐味。

貴船神社に曳き揃えられた屋台 令和元年も日本各地に暴風や洪水による大きな被害が発生しましたが、秋の祭りは神への感謝を捧げる機会です。貴船神社の祭神・高龗神(たかおかみのかみ)は水を司る神。ただの馬鹿騒ぎで終わるのではなく、力を合わせて1つのことを成し遂げる喜びを知ることは、地域の連帯感を深め、水害を防ぐ防災にも必ずつながります。

 今年(2019)も無事に華やかに「掛塚まつり」は終了しました。

 【関連記事】令和元年の「掛塚まつり」①―提灯明かりを揺らす本町屋台

 【関連記事】「掛塚まつり」が近づく①―「掛塚の引き札」展

 【関連記事】掛塚まつりに外国人女性参加へ 「屋台、法被楽しみ」 磐田

 【関連記事】「掛塚まつり」が近づきました!①―新町の角字

 【関連記事】2018年の「掛塚まつり」①―夕焼けと虹
  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:08Comments(0)みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚祭り・イベント・民俗芸能・伝統行事