2024年05月05日

目で見る掛塚の防災⑩―貴船神社の火災

貴船神社 みなさんは、掛塚の貴船神社の北西側の奥に建てられている「表彰誠敬」碑を知っていますか?「表彰誠敬」碑は、明治30年(1987)に貴船神社拝殿と幣殿を再建した時の資金を出したとして、当時の津倉家当主「津倉世雄翁」の功績に対し感謝の意を込めて建てられたもの。

 実は、貴船神社の社殿は明治16年(1883)の火災により、焼失してしまったのです。このままではいけないと、本殿は明治20年(1887)、拝殿と幣殿は同30年(1897)に再建。さらに、昭和10年(1935)には幣殿の増築、同62年(1987)に御本殿鞘堂を創建し、現在に至っているのです。

「表彰誠敬」碑 そもそも、掛塚地区は天竜川からの風と太平洋から強い風が吹き、掛塚湊で栄えた時代には、製材工場などには燃えやすい木材もたくさん備蓄され、明治時代の大火では、20戸・450戸・100戸・53戸・340戸・91戸・28戸が類焼したと記録されているほど。

 災害というと地震や津波、台風や洪水が思い浮かびますが、自然災害だけが災害ではありません!火事、火災は人の不注意などが原因となって起きることが多い災害。就寝前や外出前には、火元の確認を怠ってはいけません!注意!

「防災フェア in 掛塚」 *今回、「目で見る掛塚の防災」と題してレポートさせていただいたのは、5月18日(土)19日(日)に開催する「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」主催の「いじゃまいかけつか・2024年春」のテーマを「防災」としたから。正月には能登半島地震が発生し、テレビの画面を通して被災現場の光景を目の当たりにしたことにより、南海トラフ巨大地震に対する備えの必要性がより身近な課題として考える機会としていただきたいと考えました。




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