2018年06月28日
豊川市の「牛久保のナギ」を訪ねて①―国指定天然記念物
掛塚湊を出入りする船の海上安全のため、風が凪ぐことを願って植えられたナギの木は、旧竜洋町のシンボルツリー。そんなナギの木の探索のため、豊川市にある「牛久保のナギ」を訪ねました。
「牛久保のナギ」の樹高は約20メートル、目通り3.5メートルとされ、カメラに納まりきらないほどの大きさ。立ち上がりは単幹ですが、地上4メートルほどで双幹に分かれた珍しい形です。
驚いたのは「牛久保のナギ」が国指定天然記念物だったこと。しかも、指定されたのは昭和13年(1939)12月14日。昭和13年は支那事変勃発の翌年に当り、太平洋戦争に豊川海軍工廠が建設される時代。
「牛久保のナギ」の樹高は約20メートル、目通り3.5メートルとされ、カメラに納まりきらないほどの大きさ。立ち上がりは単幹ですが、地上4メートルほどで双幹に分かれた珍しい形です。
驚いたのは「牛久保のナギ」が国指定天然記念物だったこと。しかも、指定されたのは昭和13年(1939)12月14日。昭和13年は支那事変勃発の翌年に当り、太平洋戦争に豊川海軍工廠が建設される時代。
樹齢400年以上と推定されるナギの木が、そんな時代に天然記念物に指定された詳しい経緯は不明ですが、海軍の軍艦の安全航行を願う気持ちがあったのかも知れません。