2017年10月31日

奥山方広寺を訪ねる⑩―半僧坊大権現とナギの木

半僧坊真殿 私が子どもの頃、奥山方広寺のことを「半僧坊」と呼んでいました。

 方広寺を開山した無文元選禅師が中国での修行を終えて帰国の途中で暴風雨に遭った時、舳先に現れて船を護り、無事に帰国させたのが「半僧坊大権現」。その「半僧坊大権現」を祀った鎮守堂が半僧坊真殿ですが、明治14年(1881)の山林火災によって方広寺の伽藍の多くが焼失したのですが、その時、半僧坊真殿が焼け残ったことから、これぞ方広寺鎮守の霊験と、半僧坊信仰が全国に広がった経緯があります。

ナギの木 私たちが方広寺のことを「半僧坊」と呼んでいたのには、そんな歴史があったのです。

 また、半僧坊大権現が船を守護したことから、船乗りや漁師たちの信仰を集め、海が平穏に凪ぐことを願い、掛塚ではお馴染みのナギの木も植えられていました。

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