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2017年06月21日

遠州森町・天宮神社を訪ねて①―県指定天然記念物「天宮神社の竹柏(ナギ)」

天宮神社の竹柏 ナギの木は、神の宿る木。かつての湊町・掛塚では海が鎮まる凪(なぎ)を祈り、天竜区春野では「なぎ」と呼ばれる地滑りを避けるために植えられた木。周智郡森町・天宮神社のナギの木を見るため。

天宮神社の竹柏 天宮神社のナギの木は、拝殿の横。高く高く聳え立ち、遠目にもすぐに見つかります。境内に解説によれば「竹柏 樹令凡そ一千年、目通り四.〇〇メートル樹高一四.七〇メートル、の御神木である」とあり、県指定天然記念物。ナギの木の「ナギ」の字は、「梛」や「椥」の字があてられたりしますが、ここ天宮神社では「竹柏」と書いて「なぎ」と読ませています。

天宮神社の竹柏 「遠く第二九代欽明天皇(五三九~五七一)の御代に、筑紫の国から宗像三神を迎えて創紀された由緒を記念、神主中村左京の祖先が本宮から竹柏の草木を持参して植えたという」。

 この通りだとすれば、樹齢は1500年に近いことになります。それは言い過ぎだとしても、私がこれまでに見たナギの木の中では、これが一番の巨木。ナギの木は鉄骨で倒れないように支えられ、太い幹の真ん中に大きな割れが入っていました。


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