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2017年09月12日

茅葺屋根の本興寺を訪ねる⑥―ナギの木

ナギの木 ふと気づいたのは、客殿横にある2本のナギの木。雌雄異株のナギの木ですが、1本には実がなっていましたので、こちらが雌株でもう1本が雄株。雌株の根元には、ナギの実が散らばっています。

ナギの木 三方を山に囲まれた本興寺ですが、ナギの木はもちろん自生してはいません。かつての湊町掛塚で多く見られるナギの木は、海の「凪」を願って植えられたもの。本興寺がある湖西市鷲津の地名も、地形が鷲の頭に似ているとされる「津=湊」です。

ナギの実 だったら、掛塚と同じように海の「凪」を願って植えられたものでしょうか?

散らばったナギの実と落ち葉 いえ、現在は法華宗の常霊山本興寺ですが、永徳3年(1383)の開山当時は真言宗。つまり、本興寺のナギの木は、高野山真言宗の修験者たちが植えたものに違いありません。

 ナギは熊野権現の御神木。熊野速玉大社の境内にある推定樹齢1000年のナギの木は、国指定天然記念物です。


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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:40│Comments(0)歴史・産業遺産・寺社・文化財
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