› 自然と歴史の中を歩く! › 2019年06月
2019年06月30日
2019年06月30日
梅雨時の里山の自然④―ホタルガとマエアカクロベニボタル
ホタルではありませんが、梅雨時に出会う機会が増えるのがホタルガ。ホタルには毒があって鳥は食べないため、毒のないホタルガが擬態していると言われます。
2019年06月30日
北遠の隧道を訪ねて⑥―扇岩隧道
気田川と天竜川の合流地点に架かる秋葉橋を渡り切ったところにあるトンネルが「扇岩隧道」。天竜川右岸の国道152号ではなく、左岸の県道286号県道大輪天竜線にあるトンネル。
資料によれば、竣工は昭和31年(1956)とあり、秋葉ダム建設工事着工前に完成しています。
資料によれば、竣工は昭和31年(1956)とあり、秋葉ダム建設工事着工前に完成しています。
「扇岩」の謂われについては不明ですが、。昭和28年(1953)の地質調査所発行地質図で確認してみると秋葉橋が架かる天竜川の左岸側は「Tb 黒色片岩および緑色千枚岩」とされており、「扇岩」はその露頭。大きな弧を描く岩を、広げた「扇」に例えたのだろうと思われます。
2019年06月30日
梅雨晴れの獅子ヶ鼻公園を歩く⑦―ヒメウズの花後
「カルスト地形の竜ヶ石山を歩く⑫」で初めて気づいたヒメウズの花後。この時の記憶があったので、獅子ヶ鼻でも種を放出した後、小さなヒメウズの果皮に目をとめることができたのです。
知る前と知った後とでは、見える世界が変わって来ます。もちろん、忘れて行くことも多いのですが、ドライフラワーのようになったヒメウズは忘れずにいられると思います。
知る前と知った後とでは、見える世界が変わって来ます。もちろん、忘れて行くことも多いのですが、ドライフラワーのようになったヒメウズは忘れずにいられると思います。
考えてみれば、私だって枯れて乾いたヒメウズみたいなものですから・・・。
2019年06月30日
梅雨晴れの秋葉山⑬―「尾州名古屋志水 近江屋市兵衛」寄進の常夜燈
秋葉神社上社随身門を抜けると3対6基の常夜燈が立ち並び、その先に「永代常夜燈」の竿だけが残っています。この常夜燈について、岐阜県在住の人から問い合わせが入りました。
この常夜燈の写真はすでに撮影してあり、建立されたのは「文政十三庚寅年 再建嘉永三庚戌五月」、寄進奉納したのは、竿に刻まれている「尾州名古屋志水 近江屋市兵衛 同 源六 同 ○之助」とここまでは答えられたのですが、問題は「○之助」の「○」。
この字を読み取ろうと顔を近づけてみたのですが、彫りが浅いためか風化が進み、自信を持っては答えられないのですが、「仙」かな?
この方の話によれば、「近江屋市兵衛」は愛知県内のいくつかのお寺や神社に常夜燈などを寄進しているのだそうです。
遠州地方の寺社に常夜燈などを寄進した名古屋の人と言えば「伊藤萬蔵」「柴山藤蔵」「杉屋佐助」などの名が浮かびますが、新たに「近江屋市兵衛」の名が加わりました。これからは、「近江屋市兵衛」の名にも注意して探してみようと思いました。
この常夜燈の写真はすでに撮影してあり、建立されたのは「文政十三庚寅年 再建嘉永三庚戌五月」、寄進奉納したのは、竿に刻まれている「尾州名古屋志水 近江屋市兵衛 同 源六 同 ○之助」とここまでは答えられたのですが、問題は「○之助」の「○」。
この字を読み取ろうと顔を近づけてみたのですが、彫りが浅いためか風化が進み、自信を持っては答えられないのですが、「仙」かな?
この方の話によれば、「近江屋市兵衛」は愛知県内のいくつかのお寺や神社に常夜燈などを寄進しているのだそうです。
遠州地方の寺社に常夜燈などを寄進した名古屋の人と言えば「伊藤萬蔵」「柴山藤蔵」「杉屋佐助」などの名が浮かびますが、新たに「近江屋市兵衛」の名が加わりました。これからは、「近江屋市兵衛」の名にも注意して探してみようと思いました。
*「秋葉茶屋インスタグラム」⇒https://www.instagram.com/akihachaya/
2019年06月29日
秘密の湿生植物園①―ノハナショウブ
あちこちで咲いている花菖蒲が園芸品種だって、知っていましたか?もちろん、いろいろな白、桃、紫、青、黄など色は品種改良で作られたものだとは思ったのですが、シンプルな花菖蒲は原種だと思っていたのですが・・・。
シー!ここからは、内緒の話です。実は、ある所でハナショウブの原種と言われるノハナショウブを見てしまったのです。
シー!ここからは、内緒の話です。実は、ある所でハナショウブの原種と言われるノハナショウブを見てしまったのです。
紫色の花びらの基部に黄色の筋が入っているのが何よりもの証拠。江戸時代に日本人が得意の品種改良が重ねられ、2000種以上と言われる現在の花菖蒲が出来上がったのだそうです。知りませんでした・・・。
2019年06月29日
梅雨時の里山の自然③―元気いっぱいのカタツムリ
梅雨時に元気になる虫と言えばカタツムリ。阿蔵(あくら)の沢に沿った里山の道でも、ニッポンマイマイ(右の写真)やミスジマイマイ(左下の写真)と出会いました。
どれもこれも、まだ小さな幼体でしたので、正確かどうかは分かりませんが、右巻きで甲高。よく見るミスジマイマイではありません。ニッポンマイマイの学名は「Satsuma japonica」なら、日本のカタツムリの代表種です。
以前、ミヤマヒダリマキマイマイを紹介したことがありましたが、この日(6月26日)に阿蔵で出会ったカタツムリも左巻き。まだ小さな幼体でしたので、はっきりとは分かりませんが、もしかしたらこれもミヤマヒダリマキマイマイ(右の写真)かも知れません。
どれもこれも、まだ小さな幼体でしたので、正確かどうかは分かりませんが、右巻きで甲高。よく見るミスジマイマイではありません。ニッポンマイマイの学名は「Satsuma japonica」なら、日本のカタツムリの代表種です。
以前、ミヤマヒダリマキマイマイを紹介したことがありましたが、この日(6月26日)に阿蔵で出会ったカタツムリも左巻き。まだ小さな幼体でしたので、はっきりとは分かりませんが、もしかしたらこれもミヤマヒダリマキマイマイ(右の写真)かも知れません。
正直言って、撮影した時には左巻きだって気づかなかったんですけどね・・・。
2019年06月29日
北遠の隧道を訪ねて⑤―大地野隧道
県道9号の熊(くんま)と佐久間町との境界は大地野隧道(おおちのずいどう)。「大地野隧道」を抜けて、佐久間町吉沢へと下ります。
・・・と思っていたら、トンネル入口上部には「大地野峠隧道」の文字が刻まれているのが読み取れました。
以前、佐久間側から読んだ時にも、「大地野峠隧道」と書かれているとは思ったのですが、今回、熊側から確認することができました。文字は、右から左へと「熊村 大地野峠隧道 昭和二十一年十一月竣功」と3行書き。戦後間もない昭和21年(1946)、浦川町と熊村との境界の峠に、現在のトンネルが開通したということになります。
既に70年以上経過し、トンネルの内部には水の浸み出した箇所もたくさんあります。交通量の少ない県道9号のことを気にする人なんて、あんまりいないのかも知れませんが、私はトンネルばかりの三遠南信自動車道よりも、こちらの道の方が好き。
・・・と思っていたら、トンネル入口上部には「大地野峠隧道」の文字が刻まれているのが読み取れました。
以前、佐久間側から読んだ時にも、「大地野峠隧道」と書かれているとは思ったのですが、今回、熊側から確認することができました。文字は、右から左へと「熊村 大地野峠隧道 昭和二十一年十一月竣功」と3行書き。戦後間もない昭和21年(1946)、浦川町と熊村との境界の峠に、現在のトンネルが開通したということになります。
既に70年以上経過し、トンネルの内部には水の浸み出した箇所もたくさんあります。交通量の少ない県道9号のことを気にする人なんて、あんまりいないのかも知れませんが、私はトンネルばかりの三遠南信自動車道よりも、こちらの道の方が好き。
ただし、大地野のトンネルは、現在のトンネル以前にもあったとの話もあります。
2019年06月29日
梅雨晴れの獅子ヶ鼻公園を歩く⑥―ササユリとクマツヅラ
獅子ヶ鼻で見かけたササユリは2輪が咲いていましたが、ここでも淡いピンク色です。残念ながら、なかなか濃いピンク色のササユリとは出会えません。
長い穂先にわずかに咲き残った淡いピンク色の花。ササユリの色に似た小さな花は痩せた外来種のアレチハナガサかとも思ったのですが、どうやらクマツヅラだったようです。
獅子、虎、豹、猫に続き、今度は「熊」の登場か?と思ったら、どうやらそうではなさそうです。ちょうどこのクマツヅラのように花が終わった後の姿が米の穂先に似ているから「米葛」がなまったとの説。
長い穂先にわずかに咲き残った淡いピンク色の花。ササユリの色に似た小さな花は痩せた外来種のアレチハナガサかとも思ったのですが、どうやらクマツヅラだったようです。
獅子、虎、豹、猫に続き、今度は「熊」の登場か?と思ったら、どうやらそうではなさそうです。ちょうどこのクマツヅラのように花が終わった後の姿が米の穂先に似ているから「米葛」がなまったとの説。
ただし、生薬名としては「馬鞭草(ばべんそう)」と呼ばれているようですから、「馬」の登場ということです。
2019年06月29日
梅雨晴れの秋葉山⑫―ヤブムラサキとシソバタツナミソウ
「紫」つながりと言えば、長らく蕾ばかりを眺めて来たヤブムラサキも花を咲かせていました。細かい毛に覆われた葉陰に小さな花を集めて咲かせているのは、少しでも大きく見せるための努力でしょうか?
さらに言えば紫蘇葉立浪草(シソバタツナミソウ)だって「紫」つながりです。目立って咲いていたのは、三尺坊秋葉寺仁王門辺り、標高710メートルから上。花はタツナミソウとよく似ていますが、葉脈に紫色の斑が入っています。
タツナミソウの仲間は同じ方向を向いて咲き、北斎の絵に描かれた波のように押し寄せる「泡立つ波=立浪」を連想させるから立浪草(タツナミソウ)。あちらでも、こちらでもドドーン♪と波音を立てて咲いていました。
さらに言えば紫蘇葉立浪草(シソバタツナミソウ)だって「紫」つながりです。目立って咲いていたのは、三尺坊秋葉寺仁王門辺り、標高710メートルから上。花はタツナミソウとよく似ていますが、葉脈に紫色の斑が入っています。
タツナミソウの仲間は同じ方向を向いて咲き、北斎の絵に描かれた波のように押し寄せる「泡立つ波=立浪」を連想させるから立浪草(タツナミソウ)。あちらでも、こちらでもドドーン♪と波音を立てて咲いていました。
*「秋葉茶屋インスタグラム」⇒https://www.instagram.com/akihachaya/