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2024年04月30日

「夏遠からじ」青谷の春⑪―ヤマトシジミとヒメウラナミジャノメ

ヤマトシジミ チョウチョって、落ち着きなく飛び回るところって、なぜか私に似ています。私に似ているというよりも、私が似ているのかも?今回紹介するヤマトシジミ(右の写真)もヒメウラナミシジミ(左下の写真)も珍しい蝶ではありません。そんなことは分かっていますが、そんなことはどうでもいいんです。

ヒメウラナミジャノメ 青谷(あおや)の里山を歩いても、「はままつ森のようちえん」の子どもたちの声が聴こえるだけで、車にも人にもほとんど出会うことがありません。そんな青谷でも、春の訪れを告げてくれたチョウチョたちには、笑顔でカメラを向けることができました。

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:47Comments(0)出かけよう!北遠へ昆虫・蝶の図鑑・野生鳥獣

2024年04月30日

桜散る小國神社境内地⑭―ヒメフタバランとコナスビ

ヒメフタバラン 今頃の季節に小國神社境内地を歩けば、気になってしまうのが、道の片隅で咲くヒメフタバランの地味な花。ちょうど陽射しが届いている場所でヒメフタバランを見つけましたので写真を撮りましたが、花はまだ咲いているのか?もう終わってしまったのか?

コナスビ その点、珍しくも何ともないコナスビは、いかにもナス科の黄色い花を咲かせていましたので、数はまだ少なかったのですが、見落とすことはありませんでした。

 以上が、4月14日に桜散る小國神社境内地を歩き、出会った自然のレポート。自然好きな高齢者がちょっと出かけるには、いい場所ですよ。



  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:42Comments(0)野の花・植物ウォーキング・ぶらり旅・町歩き

2024年04月30日

春から初夏への秋葉山⑲―秋葉寺の桜

秋葉寺の桜 「土佐坂」を登り切ると、その先にあるのは秋葉寺(しょうようじ)。「春から初夏への秋葉山」は4月11日のレポートですから、当然ですが、もう桜は散ってしまっているはず。でも、この日は満開だったのです。

秋葉寺の桜 咲いていた桜は、多分、山桜と大島桜?もしかしたら、染井吉野も混じっていたかも知れません。

秋葉寺の桜 秋葉山麓の桜や、この後紹介する山頂にある秋葉神社上社境内の桜はほとんどが散っていたのですが、山頂の下で周囲が杉ヒノキに囲まれた秋葉寺には、あまり強い風も吹きませんので、季節の進むスピードが少し遅れていたみたい。

 前回(3月22日)には、まだ♪ザクザクの霜柱があったくらいですから、秋葉寺の桜たちはようやく春になったばかりの認識だったのかも知れません。

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:33Comments(0)秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)花見情報

2024年04月29日

目で見る掛塚の防災④―天竜川堤防の改修

天竜川新堤防 そもそも、「掛塚」の地名由来については「『掛塚』の『塚』は『須賀』の転訛で『砂丘(すか)』に通じ、堆積した旧天竜川の砂丘が欠け流されたことに由来するという」(「角川日本地名大辞典22静岡県」より)。

新堤防と旧堤防 つまり、天竜川の本流と東派川とに囲まれた輪中の中で、本流に一番近い位置にあるのが掛塚。しかも、土地のほとんどは砂なのですから、もしも天竜川が氾濫したら、大災害が発生してしまいます。

新堤防と旧堤防 そんな不安を取り除くため、江戸時代にも自然堤防の改修や新たな堤防の建設がされたと思われますが、明治時代になると、金原明善による治水事業が施行されることとなり、それまでの旧堤防では不十分として、明治18年(1885)からの第一次改修、大正12年(1923)から1第二次改修などが施行。本流の流れを良くするためとして、本流の中州として存在した十郎島が除去されました。

 第二次改修工事により、天竜川の川幅は現在の通りに決められ、堤防も旧堤防よりも高く幅広く、より強固なものになりました。現在の堤防の内側に残るのが旧堤防。比較してみれば、掛塚の防災の歴史が垣間見えて来ます。

防災フェアin掛塚 *今回、「目で見る掛塚の防災」と題してレポートさせていただいたのは、5月18日(土)19日(日)に開催する「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」主催の「いじゃまいかけつか・2024年春」のテーマを「防災」としたから。正月には能登半島地震が発生し、テレビの画面を通して被災現場の光景を目の当たりにしたことにより、南海トラフ巨大地震に対する備えの必要性がより身近な課題として考える機会としていただきたいと考えました。

  

2024年04月29日

「夏遠からじ」青谷の春⑩―キリウジガガンボ

キリウジガガンボ はて?これって何?ハチかな?アブかな?調べてみたら、ガガンポ科のキリウジガガンボだと分かりました。

 ガガンボ科はハエ目に含まれていますので、ハエ、アブ、カなどの仲間。別に珍しい昆虫ではなく、水田の周囲でよく見かけられるイネの害虫とのこと。つまり、青谷の田んぼに田植えがされて、稲が育てば大喜びの害虫。

 青谷の田んぼに稲が育てば、私だって嬉しいですけどね。


  

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2024年04月29日

桜散る小國神社境内地⑬―ホウチャクソウとスルガテンナンショウ

ホウチャクソウ ホウチャクソウの花が風に揺れ、宝鐸(ほうちゃく=風鐸)を鳴らせていました。ホウチャクソウの見た目は、アマドコロやナルコユリに似ていて、アマドコロやナルコユリは山菜として食用にされて来たのですが、ホウチャクソウはアルカロイド成分を含む毒草。間違えてはいけません!

スルガテンナンショウ そんなホウチャクソウは、イヌサフラン科チゴユリ属。そして、スルガテンナンショウはサトイモ科テンナンショウ属。こっちは分かりやすい分類です。さらに言えば、スルガテンナンショウの別名はエンシュウテンナンショウ。静岡県、山梨県、長野県、愛知県と岐阜県の太平洋側にのみ分布する日本固有種。

 ただし、全草に毒があり、汁が着くだけでもかぶれることがあるそうですから、毒抜きして食用にするなんて、考えないことにしましょう。



  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:53Comments(0)野の花・植物ウォーキング・ぶらり旅・町歩き

2024年04月29日

春から初夏への秋葉山⑱―クロモジストリート

クロモジ 「うっすら富士山」に続くのは、萌黄色のクロモジの話題。落葉樹のクロモジは、春に花を咲かせ、芽生えたばかりの新芽を広げ、木漏れ日を浴びれば輝くばかりの明るさです。

クロモジ 特に美しいのは、秋葉寺(しゅうようじ)へと続く土佐坂脇の群生地。表参道から少しだけ高い位置にあり、♪キラキラと明るいクロモジ並木は、まさに「クロモジストリート」。土佐坂は、少し急な直登の上り坂ですから、視線を正面に保つだけで、自然とクロモジの輝きを眺めることができます。

クロモジストリート 木漏れ日はクロモジがなければ、反射することもありません。ここにクロモジが育っているからこその美しさ。しかも、この時季ならではの明るさです。


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:44Comments(0)野の花・植物秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)

2024年04月28日

目で見る掛塚の防災③―蛇籠と消波ブロック

「竜洋郷土資料館」の蛇籠 「竜洋郷土資料館」には、復元制作された竹製の蛇籠(じゃかご)が展示されています。そして、掛塚の旧廻船問屋・津倉家住宅に展示されている、明治時代初期の掛塚を立体的に復元したジオラマ模型にも蛇籠が並び、「大正九年二月」(1920)製造の金属製の火鉢にも、蛇籠の絵が刻まれています。

ジオラマ模型の蛇籠
火鉢の蛇籠

テトラポッド 蛇籠は、かつて天竜川の護岸のために使われたもの。近年では、金網製の籠に石を詰めて施行されていることが多いのですが、以前は割り竹を編んで作る円筒型。今の掛塚付近は、どんな護岸対策がされているのか気になり、掛塚橋歩道から見下ろしてみました。

六脚ブロック すると、今、岸を護っているのは蛇籠ではなく、コンクリート製の消波ブロック。4脚のテトラポッドや6脚の六脚ブロック。天竜川だけでなく、遠州灘に面した堤防の根元にも積み上げられ、がっちりと川岸、そして堤防を護っていました。


防災フェアin掛塚 *今回、「目で見る掛塚の防災」と題してレポートさせていただいたのは、5月18日(土)19日(日)に開催する「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」主催の「いじゃまいかけつか・2024年春」のテーマを「防災」としたから。正月には能登半島地震が発生し、テレビの画面を通して被災現場の光景を目の当たりにしたことにより、南海トラフ巨大地震に対する備えの必要性がより身近な課題として考える機会としていただきたいと考えました。


  

2024年04月28日

季節の花を見に北遠へ④―初夏の花

ウツギ 「♪卯の花の匂う垣根に 時鳥(ほととぎす)早も来鳴きて 忍音(しのびね)もらす 夏は来ぬ」―「卯の花(ウツギ)」と言えば、夏の訪れ「初夏」を告げる花として、日本人なら誰もが知っている花。北遠でウツギが咲いていましたので、もはや「春」ではなくて「初夏」。間違いありません。

ベニウツギ
ガクウツギ

 北遠では、他にも名前に「ウツギ」と付けられた花が咲いていました。それは、ベニウツギとガクウツギ。

ヤブデマリ そして「ウツギ」ではありませんが、ヤブデマリだってガクウツギにそっくり。

 私としては、ちょっと短めのレポートとなりましたが、以上が北遠で出会った「季節の花」でした。

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:56Comments(0)出かけよう!北遠へ野の花・植物

2024年04月28日

「夏遠からじ」青谷の春⑨―シオヤトンボ

シオヤトンボ 青谷(あおや)の里山を飛び回っていたトンボは、ちょっと小さ目のシオヤトンボ。目立っていたのは、黄色に黒い筋模様の♀(右の写真)。そして、シオカラトンボのような色をしていたのは、成熟したシオヤトンボの♂(左下の写真)。

シオヤトンボ 圧倒的に数が多かった黄色いシオヤトンボは、あっちへ飛び、こっちへ飛んで縄張りを主張し合っていましたので、もしかしたら未成熟の♂だったのかも知れません。

 羽化したシオヤトンボの寿命は短命ですから、自らの子孫を残すために、必死で飛び回っているのです。


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:53Comments(0)出かけよう!北遠へ昆虫・蝶の図鑑・野生鳥獣

2024年04月28日

桜散る小國神社境内地⑫―ベニウツギとオタマジャクシ

ベニウツギ 小國神社境内地で桜が散れば、次に待たれるのは「夏」―先ずは初夏の訪れです。

 白い「卯の花(ウツギ)」とは出会えませんでしたが、濃いピンク色のベニウツギが咲き始めていましたので、これはもう初夏と言ってもよい時季。5月になれば声高く「初夏!」と言えるかも知れませんが、この日はまだ4月14日。

オタマジャクシ 水溜まりで静かに初夏を待っていたのは、ヒキガエルの赤ちゃん、オタマジャクシたち。もう卵から羽化してはいるのですが、まだまだ手も足も出てはいません。パパもママも知らないで育って行かなければならないなんて・・・

  

2024年04月28日

春から初夏への秋葉山⑰―うっすら富士山

登りで見たうっすら富士山 このブログ「自然と歴史の中を歩く」は、私にとっては絵日記みたいなもの。往復でたったの4時間半ほどのレポートを何日も何日も書き続けるのって、読む人にとってはイライラするかも?私にとっては、秋葉山登山で撮影した写真を確認してレポートを書くことで、何を考え、何を感じて歩いたのかを振り返ることができるのです。

 毎回ちょっと一息つく場所は、送電線鉄塔の休憩所。富士山が見えるか?見えないか?が、その後の歩きに大きな盈虚を及ぼすことになるのです。そして、この日は・・・?まあ、見えていたことは見えていたのですが、こんな程度のうっすら富士山。写っているのが分かるかな?

下山途中で見たうっすら富士山 下山の途中では、もっとうっすら。でも、まあ、こんな日もあるのです。もしも、富士山の山頂付近に雪が残っていなければ、まったく見えなかったでしょう。うっすらでも見ることができたのは、冠雪のおかげです。

  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:41Comments(0)秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)

2024年04月27日

小雨降る中、「いわた大祭り」で「掛塚屋台囃子」披露

「いわた大祭り」で「掛塚屋台囃子」 4月27日(土)は、磐田市見付の宿場通りを歩行者天国にして第22回「いわた大祭り」。JA見付支店前のステージでは「東西祭囃子の競演」が開催され、午後3時には「掛塚屋台囃子保存会」が登場し、笛と太鼓の賑やかなお囃子を披露しました。

 「掛塚屋台囃子」は県指定の無形民俗文化財。小雨が降るあいにくの天気になりましたが、路上にはおおぜいの観客が集まり、1曲終わるごとに大きな拍手が湧き、「掛塚屋台囃子」の人気の高さを実感させられました。


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 17:35Comments(0)みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚祭り・イベント・民俗芸能・伝統行事

2024年04月27日

「いじゃまいかけつか」を前に、津倉家の清掃

津倉家の清掃 4月27日(土)は、旧津倉家住宅の清掃日。私たち「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」が磐田市から委託されている毎月1回の作業です。

防災フェアin掛塚 この後の予定としては、5月2日には竜洋西小の3年生、6年生と教員、11日には静岡産業大学の学生、18日、19日には地域づくりイベント「いじゃまいかけつか・2024年春」を開催し、「防災フェアin掛塚」を開催し、津倉家の見学者がおおぜい訪れてくれるはず。

 丁寧に掃除をし、毎月1回は草取りも。これが、地域を元気にすることにつながるはずと信じ、これからも丁寧な作業を続けて行きます。
  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 17:31Comments(0)みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚

2024年04月27日

目で見る掛塚の防災②―東派川堤防跡

堀之内の「天竜川東派川堤防跡」 私が住む磐田市堀之内を通る県道262号豊田竜洋線の東側には、土を高く積み上げられて造られた堤防らしき土塁のような防壁があります。そして、そこに建てられている標柱には「天竜川東派川堤防跡」とあり、これがかつての東派川左岸の堤防だったのです。

豊岡江口の堤防跡 そして、磐田市豊岡江口にも東派川右岸の堤防跡。東派川が締め切られ、かつての河川敷跡には、竜洋支所、竜洋中学校や住宅地などに活用されています。

「竜洋なぎの木会館」前の東派川跡 東派川の分かりやすい痕跡は、「竜洋なぎの木会館」や竜洋図書館の前を流れる竜東川やその上流につながる中北川。県道259号磐田竜洋線の豊堀橋脇には「豊堀橋跡」の解説看板が建てられ・・・

「豊堀橋跡」 明治四十二年(一九〇九)、中泉掛塚往還が堀之内を通る新しい道路になった。そのため、旧中泉掛塚往還の平間江口渡船場から、八六〇m上流にあたる天竜川東派川に、長さ二三二mの木橋が架設された。 平成十九年三月 磐田市教育委員会文化財課

 看板は経年で劣化していましたので、かつての豊堀橋の写真は・・・

防災フェアin掛塚 *今回、「目で見る掛塚の防災」と題してレポートさせていただいたのは、5月18日(土)19日(日)に開催する「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」主催の「いじゃまいかけつか・2024年春」のテーマを「防災」としたから。正月には能登半島地震が発生し、テレビの画面を通して被災現場の光景を目の当たりにしたことにより、南海トラフ巨大地震に対する備えの必要性がより身近な課題として考える機会としていただきたいと考えました。