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2020年04月15日

花吹雪の秋葉山に登る⑨―テンナンショウとマムシグサ

スルガテンナンショウ このコンニャク芋によく似た怪しげな植物―サトイモ科テンナンショウ属のスルガテンナンショウ(駿河天南星)とマムシグサ(蝮草)です。球根から茎を伸ばし、蛇の鎌首のような「仏炎苞(ぶつえんほう)」の中に本物の花を付けます。

 でも、一般的な呼び名はヘビコンニャク(蛇蒟蒻)。その由来は、「蛇の皮の模様に似ているから」とのことですが、蛇が出始める時季に花を付けることと、コンニャクに似てはいても「食べられない」ところからの注意喚起のような気がします。

マムシグサ 雌雄異株の植物は少なくありませんが、実はテンナンショウやマムシグサも雌雄異株。元々、雌雄が決まっているのではなく、栄養をとって大きく成長した株が♀となり花を咲かせます。小さいと♂株になります。人間などごく一部の生き物を除くと、普通は♀の方が体が大きくなります。『♂は大きくて力が強い』と信じたい男性の気持ちも分かりますが、そんな考えは忘れてください。何しろ子を産み育てるには、体力が必要なのですから・・・。

 *「仏炎」とは、不動明王の背後に見られるような火焔のこと。「水芭蕉」の白い花のように見えているのも「仏炎苞」です。

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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:12│Comments(0)秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)野の花・植物
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