2024年11月21日
岐阜県美濃市「うだつの町」を訪ねる②―和紙の店
では、どうしてこれほど富を象徴する家が岐阜県美濃市に並んで建てられているのでしょうか?そこに大きく関わっているのが、天正14年(1586)に飛騨の国主となった金森長近(かなもりながちか)。金森長近が飛騨高山に手漉き和紙を奨励した経験を活かし、美濃の地にも製紙を奨励。高山に似た町造りを進めたからとされています。
「うだつのあがる町並み」を歩いてみると、確かに和紙を扱う店が多く見られました。なるほど、美濃は「美濃和紙」の町。その原料とされたのはコウゾ。しかし、辺りにコウゾが栽培されている様子は見られません。
観光案内所「番屋」に寄って話を聞いてみると、紙漉きが行われているのは、長良川の少し上流の地域とのこと。つまり、「うだつのあがる町並み」に並ぶ店は、美濃和紙を扱う商店や問屋。美濃市は、1300年の伝統を今も引き継ぐ「和紙の里」なのです。
「うだつのあがる町並み」を歩いてみると、確かに和紙を扱う店が多く見られました。なるほど、美濃は「美濃和紙」の町。その原料とされたのはコウゾ。しかし、辺りにコウゾが栽培されている様子は見られません。
観光案内所「番屋」に寄って話を聞いてみると、紙漉きが行われているのは、長良川の少し上流の地域とのこと。つまり、「うだつのあがる町並み」に並ぶ店は、美濃和紙を扱う商店や問屋。美濃市は、1300年の伝統を今も引き継ぐ「和紙の里」なのです。
2024年11月21日
本宮山山頂・砥鹿神社奥宮を訪ねる②―石鳥居と「岩戸神社遙拝所」
赤い大鳥居をくぐった先には、石鳥居が建てられていました。後ろ側から見上げてみると、「安政二乙卯年六月」の文字が刻まれていましたので、西暦1855年の建立と分かりました。
そして、その先の右脇には赤い鳥居が建てられ、「岩戸神社遙拝所」の看板も。つまり、ここから見下ろした先に、大己貴命(おおなむちのみこと)が登って国見をし、「穂の国」(愛知県東三河地方)を造ったとされる「国見岩」と岩戸神社が祀られているということ。
砥鹿(とが)神社が「三河国一宮」とされているのには、こんな由来があるのです。ちなみに、里宮が祀られているのは豊川市一宮町。地名の由来も、砥鹿神社が「一宮」だったからですね。
そして、その先の右脇には赤い鳥居が建てられ、「岩戸神社遙拝所」の看板も。つまり、ここから見下ろした先に、大己貴命(おおなむちのみこと)が登って国見をし、「穂の国」(愛知県東三河地方)を造ったとされる「国見岩」と岩戸神社が祀られているということ。
砥鹿(とが)神社が「三河国一宮」とされているのには、こんな由来があるのです。ちなみに、里宮が祀られているのは豊川市一宮町。地名の由来も、砥鹿神社が「一宮」だったからですね。
2024年11月21日
色づき始めた小國神社境内地④―土柱とハンミョウ
「これは、何の写真?」と言われてしまうかも知れませんが、これは「土柱(どちゅう)」。山の斜面に小石が混じった土の層があり、雨が土の部分を流しても、小石が傘の役割を果たし浸食されないことで出来る柱が「土柱」。小國神社の「土柱」は大きくはありませんが、小さな柱が林立した様子は、「古代の森」とも呼ばれる小國神社境内地に相応しい自然です。
そんな「土柱」に隠れていたのはハンミョウ。地味な土色の中に、♪キラキラと七色に輝くハンミョウが隠れようとしても、それは無理!私が見逃すことなどあり得ません!
そんな「土柱」に隠れていたのはハンミョウ。地味な土色の中に、♪キラキラと七色に輝くハンミョウが隠れようとしても、それは無理!私が見逃すことなどあり得ません!
2024年11月21日
鶴ヶ池、桶ヶ谷沼と大池を♪グルリ♪グルリ♪グルリ⑦―サザンカとカルガモ
サザンカの花が咲いていたのは大池の周り。サザンカはツバキ科ツバキ属ですが、ツバキよりも早く咲き始め、冬の訪れを告げる花。サザンカは品種改良が進み、多くの園芸品種が生み出されていますが、原種は一重咲きの白花だったんだそうです。
大池にたくさん浮かんでいたのはカルガモたち。カルガモは渡りはしないようですが、こうして大池で見かけると、何となく冬の鳥のイメージ。仲良く浮かんでいるところを見ると、家族愛を感じさせられますね。
大池にたくさん浮かんでいたのはカルガモたち。カルガモは渡りはしないようですが、こうして大池で見かけると、何となく冬の鳥のイメージ。仲良く浮かんでいるところを見ると、家族愛を感じさせられますね。
2024年11月21日
令和6年度、第1回「秋葉山参拝ハイキング」⑪―センブリとリンドウ
秋葉寺(しゅうようじ)で出会った秋の花―先ずはセンブリです。AKG(秋葉観光ガイド)の仲間、錦ちゃは「トウヤク、トウヤク!」。「トウヤク(当薬)」は、薬草として利用されて来たセンブリの生薬名。
そんなセンブリはリンドウ科。秋葉寺の境内にはリンドウもありましたが、この日の天気では蕾を開いてはいませんでした。リンドウだって、「竜胆(りゅうたん)」と呼ばれ、生薬として利用されて来た薬草。センブリはほぼ全草が利用されて来ましたが、リンドウは主に根。
どちらも、苦いのは同じです。
そんなセンブリはリンドウ科。秋葉寺の境内にはリンドウもありましたが、この日の天気では蕾を開いてはいませんでした。リンドウだって、「竜胆(りゅうたん)」と呼ばれ、生薬として利用されて来た薬草。センブリはほぼ全草が利用されて来ましたが、リンドウは主に根。
どちらも、苦いのは同じです。
2024年11月20日
岐阜県美濃市「うだつの町」を訪ねる①―「うだつの上がる町並み」
今回、町歩きを楽しんだのは岐阜県美濃市。午前5時に家を出て、車で4時間半かけて辿り着き、グルッと2時間ほどをかけて歩いて来ました。
「美濃市は「うだつのあがる町並み」として知られ、「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くした袖壁のこと。私には、同じ岐阜県の高山市でうだつの町並みを見た経験がありましたが、美濃市の町並みはそれ以上です。江戸時代に建築された家が並んだ町並みは、国重要伝統的建造物群保存地域に指定され、どの家も保存状態もよくてビックリ。
うだつは、火災の類焼を防ぐ防火壁。しかし、ただの防火壁というだけではなく、装飾的な見た目から、「うだつ」を上げた立派な家を建てることが富の象徴とみなされ、「うだつが上がる」は出世して金銭に豊かな生活を送ることができるようになった成功者を意味する言葉となりました。
「美濃市は「うだつのあがる町並み」として知られ、「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くした袖壁のこと。私には、同じ岐阜県の高山市でうだつの町並みを見た経験がありましたが、美濃市の町並みはそれ以上です。江戸時代に建築された家が並んだ町並みは、国重要伝統的建造物群保存地域に指定され、どの家も保存状態もよくてビックリ。
うだつは、火災の類焼を防ぐ防火壁。しかし、ただの防火壁というだけではなく、装飾的な見た目から、「うだつ」を上げた立派な家を建てることが富の象徴とみなされ、「うだつが上がる」は出世して金銭に豊かな生活を送ることができるようになった成功者を意味する言葉となりました。
2024年11月20日
本宮山山頂・砥鹿神社奥宮を訪ねる①―赤い大鳥居
ふと思い立ち、11月18日に出かけたのは、愛知県豊川市にある砥鹿(とが)神社奥宮。本音を言えば、里宮から奥宮まで歩いて登りたかったのですが、今回は本宮山ドライブウェイを走って駐車場へ。そこから少しだけ歩いて奥宮へと向かいました。
先ず迎えてくれたのは大鳥居。ここは稲荷神社ではないのに、なぜ赤い鳥居なの?それは、豊川稲荷の近くにあるからではなく、邪気を寄せ付けないため。
赤い大鳥居をくぐった先では、ナンキンハゼやカエデの紅葉が迎えてくれましたので、これも邪気払い。突然、砥鹿神社奥宮を訪れたくなったのは、この紅葉が誘ってくれたのかも知れません。
先ず迎えてくれたのは大鳥居。ここは稲荷神社ではないのに、なぜ赤い鳥居なの?それは、豊川稲荷の近くにあるからではなく、邪気を寄せ付けないため。
赤い大鳥居をくぐった先では、ナンキンハゼやカエデの紅葉が迎えてくれましたので、これも邪気払い。突然、砥鹿神社奥宮を訪れたくなったのは、この紅葉が誘ってくれたのかも知れません。
2024年11月20日
色づき始めた小國神社境内地③―秋の空とリンドウ
小國神社境内地の木の隙間から見えた青空―空には浮かんでいるのは「すじ雲」かな?これぞ、まさに秋の空。なかなか、晴れの天気とならなかった中、11月17日はすっきりと晴れましたので、こんな青空を見上げることができました。
そして、足元に目をやれば、そこには青いリンドウの花。時刻は12時をちょっと過ぎていましたが、もしも曇り空だったとすれば、リンドウは花を開いてはいなかったかも知れません。
リンドウは、なぜか「秋の七草」には選ばれてはいません。しかし、日本人の多くが、リンドウが秋を代表する花の1つと感じているはず。出会う機会は少なくなってしまいましたが・・・
そして、足元に目をやれば、そこには青いリンドウの花。時刻は12時をちょっと過ぎていましたが、もしも曇り空だったとすれば、リンドウは花を開いてはいなかったかも知れません。
リンドウは、なぜか「秋の七草」には選ばれてはいません。しかし、日本人の多くが、リンドウが秋を代表する花の1つと感じているはず。出会う機会は少なくなってしまいましたが・・・
2024年11月20日
鶴ヶ池、桶ヶ谷沼と大池を♪グルリ♪グルリ♪グルリ⑥―ミゾソバ
ミゾソバの花は鶴ヶ池にも咲いていましたが、鶴ヶ池のミゾソバの花は、先端だけがピンクの白い花と全体がピンクの花。先端だけがピンクの白い花は見かけることが多く、一番ミゾソバらしい花かも知れません。
ところが、すぐ近くには全体がピンク色で先端だけが少し淡いピンク色の花も咲いていました。まるで、この2種類の花は、ピンク色の部分を裏返したような対照的な色づき。
そして、桶ヶ谷沼にはほぼ真っ白なミゾソバの花も咲いていましたが、これらはどれもみんなミゾソバの花。この程度の違いで、別種としたり変種としたりしてはダメ!すべてミゾソバでいいんです!
ところが、すぐ近くには全体がピンク色で先端だけが少し淡いピンク色の花も咲いていました。まるで、この2種類の花は、ピンク色の部分を裏返したような対照的な色づき。
そして、桶ヶ谷沼にはほぼ真っ白なミゾソバの花も咲いていましたが、これらはどれもみんなミゾソバの花。この程度の違いで、別種としたり変種としたりしてはダメ!すべてミゾソバでいいんです!
2024年11月20日
2024年、北遠の紅葉⑧―ジンジソウとヤママユ
まあ、北遠の紅葉紹介はこのくらいにして、「布滝」の近くで出会ったジンジソウの花を紹介します。ジンジソウはユキノシタの仲間。花もユキノシタに似ていますが、下向きの2本の花弁が長く、遠目にもすぐにジンジソウだと分かります。
同じ仲間のダイモンジソウにも似ていますが、ダイモンジソウの葉は円形なのに対し、ジンジソウの葉には切れ込みありますので、見間違えることはありません。
そして、またしてもヤママユと出会ってしまいましたので、これもちょっと紹介。ただ、ヤママユはもう死んでいましたので、コンクリートの上に翅を広げてピッタリ。
そして、ヤママユの冥福を祈りつつ「2024年、北遠の紅葉」は終わりとさせていただきます。
同じ仲間のダイモンジソウにも似ていますが、ダイモンジソウの葉は円形なのに対し、ジンジソウの葉には切れ込みありますので、見間違えることはありません。
そして、またしてもヤママユと出会ってしまいましたので、これもちょっと紹介。ただ、ヤママユはもう死んでいましたので、コンクリートの上に翅を広げてピッタリ。
そして、ヤママユの冥福を祈りつつ「2024年、北遠の紅葉」は終わりとさせていただきます。
2024年11月20日
令和6年度、第1回「秋葉山参拝ハイキング」⑩―秋葉寺の紅葉
雑談に花を咲かせながら土佐坂を登り切れば、そこは秋葉寺(しゅうようじ)。「どうして『あきはてら』ではなくて『しゅうようじ』なの?」と聞かれましたが、正確には分かりません。しかし、神社の名前には訓読みが多く、お寺の名前に音読みが多いのは確か。
明治時代の廃仏毀釈の流れに乗り、秋葉三尺坊大権現は袋井にある可睡斎へと移され、その後、地元の人たちの努力によって秋葉寺が建立された歴史の中で、「あきはてら」ではなく「しゅうようじ」と呼ぶことを選んだとだけしか説明できません。
そんな秋葉寺にも「秋葉」の名にふさわしいカエデが植えられていますので、「秋葉」の名に相応しい色づきが始まっていました。これは、もちろん11月10日の写真。今頃は、もっと美しくなっていることでしょう。
明治時代の廃仏毀釈の流れに乗り、秋葉三尺坊大権現は袋井にある可睡斎へと移され、その後、地元の人たちの努力によって秋葉寺が建立された歴史の中で、「あきはてら」ではなく「しゅうようじ」と呼ぶことを選んだとだけしか説明できません。
そんな秋葉寺にも「秋葉」の名にふさわしいカエデが植えられていますので、「秋葉」の名に相応しい色づきが始まっていました。これは、もちろん11月10日の写真。今頃は、もっと美しくなっていることでしょう。
2024年11月19日
色づき始めた小國神社境内地②―宮川沿いの黄葉
宮川のカエデの色づきを「紅葉」と呼ぶにはちょっと早過ぎ。しかし「黄葉」のステージには入っていますので、十分楽しむことができました。
紅葉、黄葉だけでなく、新緑も同じですが、小國神社境内地のカエデが楽しめるのは、宮川が北から南へと流れ、川幅と枝の隙間とがちょうどいい間隔となり、昼に近い頃になると、太陽の光が射し込むから。光の方向からすれば「逆光」。その「逆光」が色づいたカエデの葉を透かし、輝かせているのです。
ますます赤く輝く景色が楽しめるのが小國神社境内地の紅葉シーズン。これから短い間ではありますが、これを見逃す手はありません!
紅葉、黄葉だけでなく、新緑も同じですが、小國神社境内地のカエデが楽しめるのは、宮川が北から南へと流れ、川幅と枝の隙間とがちょうどいい間隔となり、昼に近い頃になると、太陽の光が射し込むから。光の方向からすれば「逆光」。その「逆光」が色づいたカエデの葉を透かし、輝かせているのです。
ますます赤く輝く景色が楽しめるのが小國神社境内地の紅葉シーズン。これから短い間ではありますが、これを見逃す手はありません!
2024年11月19日
雨粒♪キラキラ天竜川左岸河川敷④―オオバンとコサギ
オオバン(右の写真)やコサギ(左下の写真)と出会ったのは、孫を保育園へ送って行く途中。そこは池ではなく、天竜川の分流、天竜川東派川跡の水路の中。
オオバンは私たちが近くを歩いていても知らん顔していましたが、コサギはこちらが気づくより先に飛び立ち、ちょっと離れた場所に着水。ここには、小さな魚が泳いでいますので、オオバンやコサギの目的はそんな魚たちだったのでしょう。
オオバンは私たちが近くを歩いていても知らん顔していましたが、コサギはこちらが気づくより先に飛び立ち、ちょっと離れた場所に着水。ここには、小さな魚が泳いでいますので、オオバンやコサギの目的はそんな魚たちだったのでしょう。
2024年11月19日
鶴ヶ池、桶ヶ谷沼と大池を♪グルリ♪グルリ♪グルリ⑤―センダンとナンキンハゼの実
センダン(右の写真)やナンキンハゼ(左下の写真)の実がなっていたのは、大池の畔。センダンの枝には、センダンの実を目当てにやって来たヒヨドリなどで大賑わい。
なり始めた頃には黄緑色だった実も、すこしずつ黄色くなり、もうすぐ白い実。センダンの実が白くなれば、もう冬です。
その点、ナンキンハゼは皮が弾けると白い色。この白い部分は、実ではなくて種子。この種子から油を取り出し、ろうそくを作っていたのだそうです。
なり始めた頃には黄緑色だった実も、すこしずつ黄色くなり、もうすぐ白い実。センダンの実が白くなれば、もう冬です。
その点、ナンキンハゼは皮が弾けると白い色。この白い部分は、実ではなくて種子。この種子から油を取り出し、ろうそくを作っていたのだそうです。
2024年11月19日
2024年、北遠の紅葉⑦―竜頭山
今回は竜頭山(りゅうとうざん)には登りませんでしたが、「天竜の森南駐車場」からちょっとだけ歩いてみました。
すると、少しだけ登った辺りには黄色の世界が広がり、地面は真っ赤な落ち葉の絨毯。つまり、早く色を変えた葉が落ちて、遅れて色を変えた葉がまだ残っているということ。
紅葉する木は落葉木ですから、葉が色づけば散るのは当たり前。ところどころに真っ赤に色づいたカエデもありましたので、もうすぐ散ってしまうのかな? 何だか、ちょっと寂しい気持ちを感じさせる晩秋の風景です。
すると、少しだけ登った辺りには黄色の世界が広がり、地面は真っ赤な落ち葉の絨毯。つまり、早く色を変えた葉が落ちて、遅れて色を変えた葉がまだ残っているということ。
紅葉する木は落葉木ですから、葉が色づけば散るのは当たり前。ところどころに真っ赤に色づいたカエデもありましたので、もうすぐ散ってしまうのかな? 何だか、ちょっと寂しい気持ちを感じさせる晩秋の風景です。