2017年11月03日
「遠州の小江戸」掛塚の文化遺産・津倉家住宅53―財團法人靜岡縣國防義會

写真を撮って拡大し、文字を読み取ってみると「財團法人靜岡縣國防義會 正會員」。文字の上には「旭日章」が見えます。
「旭日章」は、昇る朝日と陽射しを象った紋章。多くの日本の国家機関のシンボルマークとして、現在でも警察で使われている紋章です。
しかし、肝心の「財團法人靜岡縣國防義會」でネット検索してはみても、何も情報は出て来ません。唯一出て来るのは、大正2年(1912)に渋沢栄一らが創立した「大日本国防義会」の名。「国防ニ関スル各般ノ事項ヲ調査研究シ且汎ク国民ノ間ニ其知識思想ノ普及涵養ヲ計ルヲ目的」とするとあり、政治家や軍人などのほか、経済人たちも参加して組織された組織のようです。
・・・となると、「財團法人靜岡縣國防義會」とは、静岡県下で組織された国防に貢献するための団体。廻船問屋で所有していた船を軍用に供与したり、新たな軍艦を製造するための資金を提供したりすることを助成する目的があったのかも知れません。
・・・であれば、この金属板が戦時供出から逃れたわけも分からないでもありません。でも、こんなプレートを玄関先に貼ったままにしていたのでは、戦後、GHQに見られてはまずかったのではないでしょうか?
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