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2017年10月15日

「遠州の小江戸」掛塚の文化遺産・津倉家住宅㉞―伊豆石の蔵

伊豆石の蔵 旧津倉家住宅の庭、北西の隅には、掛塚の町でよく見かける伊豆石の蔵があります。明治時代に製作された銅版画には2棟の蔵が描かれていますが、現在も残るのは赤い丸で囲った1棟だけです。

 日本で石蔵が多く造られたのは、江戸時代後半から昭和時代初期まで。一見、四角い石を積み上げた「積石(つみいし)」工法によるものと思われがちですが、大正初期頃までの石蔵は伝統的な木造の軸組みに石の壁を張った「張石(はりいし)」で造られています。

銅版画に描かれた伊豆石の蔵 石蔵に求められたのは防火。木造家屋が密集していた掛塚では火災が多く発生したため、津倉家では土蔵よりもさらに防火性の高い石造の蔵が建設されました。

 石蔵に使われている伊豆石が掛塚に多く見られるのは、江戸に木材を運んだ帰り船のバランスを保つためのバラストとして伊豆の下田付近で積み込まれたため。掛塚が湊町で栄えた歴史を今に伝えるものの1つが、掛塚湊で陸揚げされた伊豆石です。

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