2017年10月12日
「遠州の小江戸」掛塚の文化遺産・津倉家住宅㉛―ガス灯の痕跡
明治22年(1889)築の津倉家には、電気の灯りが導入される前に利用されたガス灯が設置されていました。
我が国でも江戸時代から天然ガスなどを灯火として利用した例があったようですが、西洋式ガス灯の照明器具が導入されたのは明治以降。横浜や銀座にガス灯が点った話は聞いたことがありましたが、津倉家は個人宅です。
階段にも、部屋の天井にも、ガス灯が点されていたと思われる真鍮製の器具が残り、おそらくここにガラスの火屋(ほや)が付けられていたのだと思います。
では、燃料となるガスはどうやって発生させていたのでしょう?
おそらく、屋敷のどこかに石炭か重油を加熱する装置があり、発生したガスを、配管を通して供給し、部屋を明るく照らしたのです。
我が国でも江戸時代から天然ガスなどを灯火として利用した例があったようですが、西洋式ガス灯の照明器具が導入されたのは明治以降。横浜や銀座にガス灯が点った話は聞いたことがありましたが、津倉家は個人宅です。
階段にも、部屋の天井にも、ガス灯が点されていたと思われる真鍮製の器具が残り、おそらくここにガラスの火屋(ほや)が付けられていたのだと思います。
では、燃料となるガスはどうやって発生させていたのでしょう?
おそらく、屋敷のどこかに石炭か重油を加熱する装置があり、発生したガスを、配管を通して供給し、部屋を明るく照らしたのです。