› 自然と歴史の中を歩く! › みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚 › 歴史・産業遺産・寺社・文化財 › 「遠州の小江戸」掛塚の文化遺産・津倉家住宅⑱―組子欄間から漏れる光を映す杉杢の天井板

2017年09月29日

「遠州の小江戸」掛塚の文化遺産・津倉家住宅⑱―組子欄間から漏れる光を映す杉杢の天井板

組子欄間から漏れる光を映す天井板 座敷の鴨居の上には胡麻柄(ごまがら)の組子(木)欄間。そして、隣の奥座敷から漏れる明かりが天井に映り、こんな模様が描かれていました。

 廻船問屋であり、材木商でもあった津倉家ですから、家の隅々まで最高の良材を使い、地元掛塚の匠たちが、腕を揮いました。

 奥座敷の天井板に映る南側座敷の明かり。胡麻柄欄間を通した光が、同じように天井に模様を描いています。その光模様を映す天井板が、山住神社社叢の杉を伐り出したものとは、市文化財課職員が先代の津倉家当主から聞き取ったこと。

組子欄間から漏れる光を映す天井板 隣室の光が照らし出す天井板は柾目ではなく、杢(もく)と呼ばれる柾目とも板目とも違う複雑な模様を持つ木目板です。ねじれや曲がりが起きやすい広葉樹では現れやすい杢ですが、杉となると話は別。この複雑な木目を予測する目利き、腕の良い木挽き職人がいて初めて得られる高級な板です。

 細かく刻んだパーツを組み合わせて造る組子細工は、隣室に風を通すだけでなく、見上げればこんな楽しみ方もあったのです。

 予期せぬアート作品と出会い、思わず息を止めて見入ってしまいました。

 【関連記事】「遠州の小江戸」掛塚の文化遺産・津倉家住宅⑨―座敷の襖絵



同じカテゴリー(みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
「遠州の小江戸」掛塚の文化遺産・津倉家住宅⑱―組子欄間から漏れる光を映す杉杢の天井板
    コメント(0)