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2017年09月19日

「遠州の小江戸」掛塚の文化遺産・津倉家住宅⑧―鏡板

鏡板 旧津倉家の奥座敷―床の間の右手、隣室とを仕切るには土壁ではなく板壁が設えてあります。ただ、枠の中に薄い板を張っただけの仕切りを、鏡板と呼びます。

 指先で軽く弾くと、コンコンと板の薄さが分かります。津倉家ともあろうものが、賓客を招き入れる奥座敷の仕切りに、こんな薄い鏡板を使うなんて、どうしたことでしょう?

 しかし、考えてみてください。この薄くて幅広の板を、誰がどうやって挽いたのでしょうか?

鏡板 現在では、帯鋸を使った機械で製材することも可能でしょうけど、北遠の良材が集積したかつての掛塚には、腕の良い木挽きたちがおおぜいいたのです。大きくて重い掛塚で造られた製材用の縦挽き鋸を使って挽かれた板の表面は、鉋(かんな)で仕上げられたような美しさです。

 あるいは、全国に先駆けて掛塚で始まった丸鋸を蒸気の力で動かす機械製材によるものかも知れませんが、どちらにしろ、この鏡板こそは、そんな掛塚の匠たちの腕を賓客に見せつけるものです。

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