2021年02月10日
冬の八丁坂を登る⑬―明光寺
その理由の1つ目は、明光寺裏にある「じん肺物故者慰霊碑」に手を合わせること。「じん肺」とは、鉱山やトンネル掘削作業で発生する粉塵を吸い込み続けることによって発症する肺の病気。久根鉱山の掘削に従事し、「じん肺」で命を落とした人も多く、「遠州じん肺訴訟」は昭和53年(1978)に開始され、11年後の平成元年(1989)2月10日、ようやく東京高裁において和解が成立。
そんな朝鮮人の中にも「じん肺」を病んだ人がいたのかも知れません。さらに言えば、「じん肺」だけにとどまらず、坑道の落盤事故などで亡くなり、訴訟すら起こせなかった人がたくさんいたことも忘れてはいけません。