2021年02月04日
冬の八丁坂を登る⑦―山姥神社
私は、山香などの一帯に山姥(やまんば)伝説が語り伝えられているのには、林業や鉱山との関係が深いと考えています。つまり、危険が伴う山に女性を近づけないため、山の神をあえて女神としたのだと。そして、その女神が若い娘ではなく老女だとしたところにも、男たちの気遣いを感じます。
社脇にある「山姥神社」の石碑は「大正九年二月拾六日」(1920)の建立。これも憶測ですが、山香区の浅間山(せんげんさん)山頂にあった山姥神社を、鉱山で栄え人口が増えた101年前にここへ下ろしたのではないでしょうか?