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2018年09月26日

久根鉱山について考える⑫―操業中の「久根鉱山」が写る絵葉書

索道のタワーと思われる施設 龍山の和田芳博さんから久根鉱山の絵葉書をお借りすることができました。

 興味を引いたのは、鉄索を使って鉱石を下ろす作業風景。「久根鑛業所門内之景」(左)では林材を下ろす時に使うような索道を使い、「遠州久根 鑛業所通洞坑内巻揚機械塲(賄所橋本發行)」(右)では、峰之沢のインクラインのようなシステムであったのかも知れません。

 以前、久根の山で写真のような施設を見付けました。索道のタワーのように見受けましたので、久根の山の斜面に沿って伸ばしたケーブルに、鉱石を満載した重いバケットを吊り下げて運んでいたのでしょう。

久根鑛業所門内之景
遠州久根 鑛業所通洞坑内巻揚機械塲(賄所橋本發行)

 久根鉱山が閉山したのは昭和45年(1970)11月。わずか41年前までは、北遠・佐久間に大きな雇用を生み出し、全盛期には約2000人とも3000人とも言われる多くの労働力を集めていたのです。

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