2020年02月13日
東海道・小夜の中山峠を歩く⑭―馬頭観世音碑
馬頭観音の文字碑があったのは道の左側。自然石に「馬頭観卋音」と刻まれ、「馬」の上には馬頭観音を示す梵字が。馬が往来した旧東海道で行き倒れた馬の供養のために建てられたものと思ったのですが、小夜の中山峠の馬頭観音碑はそれだけではなかったようです。
佐夜の中山峠には、多くの伝説が残されていますが、その一つに蛇身鳥退治の物語が言い伝えられています。
この馬頭観世音は、蛇身鳥退治に京の都より下向して来た、三位良政卿が乗って来た愛馬を弔ったところとされています。(現地の解説より)
佐夜の中山峠には、多くの伝説が残されていますが、その一つに蛇身鳥退治の物語が言い伝えられています。
この馬頭観世音は、蛇身鳥退治に京の都より下向して来た、三位良政卿が乗って来た愛馬を弔ったところとされています。(現地の解説より)
蛇身鳥(じゃしんちょう)とは、鵺(ぬえ)を連想させるような怪鳥。小夜の中山に現れ、人々を苦しめていた怪鳥を退治したのは、勅命によってやって来た三位中将良政。時代は、聖武天皇の天平年間(729―749)。久延寺を建立したのは、蛇身鳥を退治した中将良政とも伝えられているそうです。