2017年07月08日
北遠の馬頭観音⑭―馬頭霊位・馬使霊位
水窪の諏訪神社境内にある小さな石碑の碑面には「馬頭霊・馬使霊・位」と刻まれています。
馬頭観音は元々、六観音の1つ。畜生界救済の観音として解釈されていたのですが、やがて路傍で倒れた馬や農耕馬の供養のために石碑や石塔が建てられるようになり、軍馬生産が盛んだった水窪では、生産農家や取引業者が商いの拡大成功を願って建てたと思われるものも見られます。
「位」とは「位牌」の「位」と同じく、死者を敬う言葉。「馬頭霊位」は亡くなった馬、「馬使霊位」とはおそらく、馬力、馬方や厩の仕事に携わる人たちのことと思われます。
この石碑は、馬が水窪の暮らしを支えていた時代の名残り。街道を往来する人や荷を背に乗せて運び、伐り出された木材を曳き、戦争にも駆り出された馬やその仕事に携わった人々の供養のために建てられたのが、この石碑です。
馬頭観音は元々、六観音の1つ。畜生界救済の観音として解釈されていたのですが、やがて路傍で倒れた馬や農耕馬の供養のために石碑や石塔が建てられるようになり、軍馬生産が盛んだった水窪では、生産農家や取引業者が商いの拡大成功を願って建てたと思われるものも見られます。
「位」とは「位牌」の「位」と同じく、死者を敬う言葉。「馬頭霊位」は亡くなった馬、「馬使霊位」とはおそらく、馬力、馬方や厩の仕事に携わる人たちのことと思われます。
この石碑は、馬が水窪の暮らしを支えていた時代の名残り。街道を往来する人や荷を背に乗せて運び、伐り出された木材を曳き、戦争にも駆り出された馬やその仕事に携わった人々の供養のために建てられたのが、この石碑です。