2018年10月30日
2018年の「掛塚まつり」⑮―神輿渡御
神幸行列は貴船神社を出て、掛塚の9町を回り、蟹町の御仮屋まで巡行します。そして、御神体を乗せてお渡しするのが神輿。現在の神楽は、平野又十郎生家である林邸や、浜松市浜北区にあった「森岡の家」なども建てた名工、鈴木勇次郎が棟梁を務め、明治14年(1881)に造られたものです。
祭りの文化は、江戸や京都から伝えられたものかも知れませんが、天竜川を下った良材と大工や彫物師など木を扱う職人たちの技術が集積した地、掛塚だからこそ可能となったのが屋台祭り。
祭りの文化は、江戸や京都から伝えられたものかも知れませんが、天竜川を下った良材と大工や彫物師など木を扱う職人たちの技術が集積した地、掛塚だからこそ可能となったのが屋台祭り。
材木商たちは、最高の良木を提供し、大工たちは持てる技術の粋を惜しみなくつぎ込み、豪華な神輿を造り、屋台を造ったのです。宝永4年(1707)製作とされる旧神楽は、現在も神社宝庫で大切に保存されています。