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2017年10月16日

「掛塚まつり」が近づきました!⑮―房州後藤流の彫刻

二見ヶ浦 「掛塚まつり」の屋台を飾る彫刻には、諏訪立川流の流れを汲むものが多いと紹介して来ましたが、その他、名古屋の彫長一門や房州後藤流など、文字通り東西の匠の技の融合が見られます。

 房州後藤流の彫師・後藤岩五郎の名が残るのは、本町屋台の「鞍馬の牛若丸」や大当町屋台の「二見ヶ浦」など。後藤岩五郎は、奥山方広寺半僧坊真殿にも数々の彫刻を遺しています。

鞍馬の牛若丸 諏訪立川流も、元はと言えば江戸本所立川通りに居を構えていた立川小兵衛が起した流派。初代立川和四郎冨棟が郷里の諏訪に帰ったところから、諏訪立川流を名乗るようになった経緯があります。

 神社仏閣を建てた宮大工たちが手掛けた宮彫の粋を集めたのが、遠州掛塚の祭り屋台に見られる彫刻群。年に1度のお披露目会が、「屋台まつり」とも称される「掛塚まつり」なのです。

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