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2021年11月02日

焼津・花沢の里を歩く④―万葉の古道「やきつべの小径」

万葉歌碑 そもそも、「焼津」の地名について「角川日本地名大辞典22静岡県」によれば「日本武尊が東征途中当地において賊に襲われ、焼き殺されそうになった時、向火を放って難を逃れたので、当地を焼津と呼ぶようになったという」とあり、この時、向火(迎え火)を点けた草を薙ぎ払ったのが天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ=草薙剣)というわけです。

 花沢の里に建てられていた歌碑には「春日蔵首 老」「焼津邊 吾去鹿歯 駿河奈流 阿倍乃 市道尓 相之児等 羽裳 」と刻まれ、解説看板によれば「焼津辺(やきつべ)に わが行きしなば 駿河なる 阿倍の市道(いちじ)に 逢いし児らはも 春日蔵首老(かすがのくらびとおゆ)」の万葉歌(巻第3‐284)。

解説看板 解説看板に書かれていた歌の意味は「かつて焼津に私が行った時、阿部の市へ通う道で逢った娘たちがいたが、今頃どうしていることだろうな」。

 確かに、一山越せば、そこは静岡市駿河区。しかし、まさか焼津の地名も草薙とつながっていたとは知りませんでした。


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