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2020年09月26日

浜北の万葉歌碑を訪ねる②―3基の歌碑

「伎倍比等乃 萬太良夫須麻尓 和多佐波太 伊利奈麻之母乃 伊毛我乎杼許尓」の歌碑 「万葉の森公園」に建てられている歌碑は3基。「浜北万葉まつり」の舞台になる曲水の向こう、赤い四阿の前には犬養孝の書いた文字が刻まれた「伎倍比等乃 萬太良夫須麻尓 和多佐波太 伊利奈麻之母乃 伊毛我乎杼許尓」(伎倍人のまだらに染められた夜具に綿がたくさん入っているように、自分も入ればよかったのに。妹の寝床に)の歌碑が。

 古地名の「伎倍」に関しては、浜北区「貴布祢」のほか、東区「貴平町」と比定する説もあるようです。

「和我都麻波 伊多久古非良之 乃牟美豆尓 加其佐倍美曳弖 余尓和須良礼受」の歌碑 桜井満書の「和我都麻波 伊多久古非良之 乃牟美豆尓 加其佐倍美曳弖 余尓和須良礼受」(私の妻はひどく私を恋い慕っているらしい。飲む水に妻の面影さえ映ってきて、どうしても忘れることができない)の碑の後ろに見えるのは、万葉歌では「ほよ」と呼ばれたヤドリギです。

 ここで気になるのは、歌碑に使われている石。浜松市浜北文化センターにある万葉歌碑と同じ神奈川県産の根府川石でした。

「磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど 見すべき君が ありと言はなくに 大来皇女歌」の歌碑 少し奥に行ったところにあるのは「磯の上に 生ふる馬酔木を 手折らめど 見すべき君が ありと言はなくに 大来皇女歌」(磯のほとりに生えているあしびを折りたいが見せるべき相手のあなたがいるわけではないのに)。

 ()内の大意は、いずれも浜松市の公式HP「万葉の森公園/万葉歌碑」から引用させていただきました。

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