2020年10月11日
袋井市の万葉歌碑を訪ねる①―梅山八幡神社
・・・ということで、袋井市梅山の八幡神社を訪ねました。
以前にも八幡神社を訪ねたことはありましたが、万葉歌碑を紹介するのは初めて。境内の北側に歌碑が建てられています。
刻まれている歌は「浅葉野 立神古 菅根 惻隠誰故 吾不恋」と万葉仮名で書かれ、「浅葉野に 立ち神さぶる 菅の根の ねもころ誰ゆゑ あが恋ひなくに」(巻第12‐2863)と切ない歌。この歌の「浅葉野」「右柿本朝臣人麻呂之歌集出」が旧磐田郡浅羽町、現・袋井市とする説に基づいて建てられた歌碑ですが、埼玉県坂戸市浅羽野や長野県本郷村も候補に名乗りを挙げていて、結論は出ていません。
「孝書」とも刻まれている通り、この文字を書いたのは犬養孝。「平成八年十月建立」。使われている石は、ここでも根府川石。歌碑だけでなく、周りを取り巻いているのも柱状節理した根府川石でした。