2019年11月09日
北遠の庚申信仰⑬―「谷山村和讃講中」の青面金剛像

安永3年とは、西暦1773~1774年に当たる年。「庚申和讃」とは、「オンコーシンデーコーシンデー」の念仏のことだと思います。
そんな庚申信仰の本尊とされるのが青面金剛。地元谷山の人々がお金を出し合って建立した青面金剛像からは、戦いの時代を経て江戸時代のほっと安定した世情の中で、当時の人たちの素朴な信仰への高まりを感じることができます。
不安定な世情よりも、安定した世情。心にゆとりがなければ、信仰心も持てないということでしょうか?さて、今の世の中は・・・?