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2018年03月27日

水窪半島の庚申堂④―鏝絵に描かれた「大舜」

 水窪半島の庚申堂の3面には、市指定有形文化財である平出宇蔵作「半島庚申祠壁面鏝絵」が施されていますが、正面の漆喰壁に鏝を使って描いた象と男性の図は、有名な「二十四孝」の1人「大舜」です。
大舜

 隊々耕春象 紛々耘草禽
 嗣堯登寶位 孝感動天心

 舜(しゅん)は大変孝行な人であった。父の名前は瞽叟と言い頑固者で、母はひねくれ者、弟は奢った能無しであったが、舜はひたすら孝行を続けた。舜が田を耕しに行くと、象が現れて田を耕し、鳥が来て田の草を取り、耕すのを助けた。その時の皇帝を堯と言った。堯は舜の孝行な心に感心し、娘を娶らせ皇帝の座を舜に譲った。これも孝行の心が起こしたことである。(「フリー百科事典Wikipedia」より)


 半島庚申堂の鏝絵の図案は、こんな孝行話に出題していました。孝行であれば、象や鳥が助けてくれる、という話です。

 いかがでしょうか?ご納得いただけましたでしょうか?ご自身の名前に「舜」の1字が入っている人には、孝行息子になって出世してほしい、との願いが込められているのです。



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