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2018年03月29日

水窪半島の庚申堂⑥―もう1つの平出宇蔵作の鏝絵

平出宇蔵作の鏝絵が残る土蔵の持ち送り 水窪には、平出宇蔵作の鏝絵がもう1つあります。それは、小畑にある土蔵の庇を支える持ち送り。左右1対の鏝絵は、昇り鯉と降り鯉?上り鯉と下り鯉?昇り切った鯉は龍になると言われる竜門の伝説から、立身出世、商売繁盛の縁起を担いだ絵柄です。

 鏝絵は左官の仕事。粘土状にした漆喰を鏝を使って盛り上げたり、削ったり。漆喰に顔料を混ぜ、着色された作品もあります。伊豆松崎町の入江長八という名人の名が有名ですが、北遠にも平出宇蔵という職人がいたことを忘れてはいけないと思います。

下り鯉(雌)
下り鯉(雌)
上り鯉(雄)
上り鯉(雄)

 考えてみれば、庚申堂の鏝絵が文化財なら、この土蔵の鏝絵だって文化財級。北遠には漆喰壁の土蔵がたくさんありますので、他にも鏝絵があるかどうか見上げてみたいと思います。

 この鏝絵の存在を知り、奥さまに写真を撮ってブログで紹介させてほしいとお願いし、許可をいただいての掲載です。決して、勝手に敷地内に入り込んだりしないでください!お願いします。



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