2019年11月10日
北遠の庚申信仰⑭―庚申仏が掲げる「法輪」

そこで、同行の一人から質問。「ねえ、ねえ。これって何を持ってるの?」。持物(じぶつ)は、その仏を象徴しする物。ただし、同じ仏ならすべて同じ物を持っているかと言うと、そうとは限りません。この庚申仏(青面金剛)の右手には、錫杖(しゃくじょう)、羂索(けんさく)、三鈷杵(さんこしょう)を持っているようです。そして、左手には、法輪(ほうりん)、払子(ほっす)、五鈷鈴(ごこれい)を持っているようですね。

我々凡人には、難しい話なりそうです。如意輪観音が持っている如意輪も法輪。インド国旗に描かれている輪も、「チャクラ」と呼ばれる法輪です。