2021年09月02日
井伊谷の龍潭寺を訪ねる②―漆喰塀の左桟瓦
山門へと向かう参道の両脇には、漆喰塀が建てられています。注目したのは、塀の上部を覆う雨除けの瓦屋根。向かって左の塀はよく見る右に流れる桟瓦で覆われていましたが、右の塀に乗る桟瓦の流れる方向は逆。つまり、左桟瓦というわけです。
古い時代の本瓦葺きでは平瓦と丸瓦とを交互に組み合わせて葺かれますが、時代が下ると平瓦と丸瓦を一つにまとめた桟瓦が使われるようになりました。
一般的な桟瓦は左から右へとうねった形。左桟瓦は右から左へとうねり、四国などの地域を除いては、滅多に見かける機会はありません。
龍潭寺(りょうたんじ)の漆喰塀は参道の緩やかな傾斜に合わせて建てられていますので、屋根も同じように傾斜。そうなると、向かって右の漆喰塀の屋根には左桟瓦で葺かなければ、上から流れる雨水は瓦の隙間から塀の上部に流れ込んでしまいます。
それを防ぐには、左桟瓦しか方法はありません。
古い時代の本瓦葺きでは平瓦と丸瓦とを交互に組み合わせて葺かれますが、時代が下ると平瓦と丸瓦を一つにまとめた桟瓦が使われるようになりました。
一般的な桟瓦は左から右へとうねった形。左桟瓦は右から左へとうねり、四国などの地域を除いては、滅多に見かける機会はありません。
龍潭寺(りょうたんじ)の漆喰塀は参道の緩やかな傾斜に合わせて建てられていますので、屋根も同じように傾斜。そうなると、向かって右の漆喰塀の屋根には左桟瓦で葺かなければ、上から流れる雨水は瓦の隙間から塀の上部に流れ込んでしまいます。
それを防ぐには、左桟瓦しか方法はありません。
Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:47│Comments(0)
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