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2017年05月28日

直虎ゆかりの地を訪ねる⑥―渭伊神社と天白磐座遺跡

渭伊神社 渭伊(いい)神社が鎮座するのは龍潭寺の北。かつては現在の龍潭寺境内にあったとのことですが、三方を井伊谷川支流の神宮寺川(宮川)とそのまた支流とに囲まれ、裏山には御神体と考えられる天白磐座(いわくら)遺跡が控えているところを見ると、その元は、ここにあったと考えたくもなります。

 渭伊神社の創建は不明ながらも、延喜式神名帳に「蟾渭神(せんいしん)」として登場しているのが渭伊神社の古名と考えられ、蟾渭神の「蟾(ひき)」とはヒキガエルのことであることですから、蟾渭神は「水の精霊」、井戸や井水を祀る珍しい神社であったと考えられています。

天白磐座遺跡 境内裏には巨石が点在する天白磐座遺跡があります。巨石の根元からは、土師器や陶器の破片が多量に発見され、この磐座は古墳時代の祭祀の場、依代(よりしろ)だったとのこと。

蟇股の井筒紋 そして、井伊家にとっても産土の聖地。渭伊神社の正面蟇股には、井伊家の家紋・井筒紋が刻まれています。

 川の流れる音が響く薬師山にある巨石遺跡は、静岡県指定史跡であり、NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」のロケ地にもなった場所。ぜひ一度訪ねていただきたい、神聖な雰囲気が漂う不思議な空間です。



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