
2017年05月03日
郷土の偉人・長谷川貞雄について振り返る③―故長谷川貞雄氏頌徳記念碑撰文及同家邸内故人遺愛老松

その文面は・・・
君諱貞雄長谷川氏遠
江國川袋村人少歳修
國學明治元年從征東
大総督有栖川親王東
行遂仕総督府尋官兵
部省五年遷海軍省二
十二年任主計総監二
十四年罷職勅選為貴
族院議員三十八年二
月八日病薨於濱松私
邸特旨叙従三位勲二
等享年六十一夫人桑
原氏生六男三女第四
男銕雄承家第六男虎
雄出嗣桑原氏長女適
寺内正毅第三女適柴
田家門餘皆夭君居職
二十餘年以清廉聞晩
年歸住濱松善誘郷人
園其殷富君薨之十五
年郷人追慕其徳胥謀
醵資銅造其像以傳子
不朽云
大正九年一月
内田周平撰并書
・・・とあり、大正9年(1920)のレリーフと制作年が符号します。しかも、横に長い長方形の枠に収められた頌徳文は、「長谷川貞雄胸像」のプレート同じ形。となると、かつてあった頌徳文が刻まれた金属板は、戦時供出などのやむを得ない事情により撤去され、その後、現在の「長谷川貞雄胸像」が新たに嵌め込まれたと考えられます。
「同家邸内」とは、誠心高等女学校(現開誠館)創立に当たり、提供した長谷川家屋敷のことでしょうか?
*磐南文化市民講座「郷土の偉人 貴族院議員・海軍主計総監 長谷川貞雄について」が、5月7日(日)午後1時30分より、磐田市竜洋交流センターで開催されます。講師は、磐南文化理事の鈴木潔さん。参加無料で定員100人。受け付けは、当日会場にて。