2018年06月21日
笑顔いっぱい「いじゃまいかけつか」⑫―「伊豆石の蔵」写真展
掛塚地区のシンボル的な建物として知られる旧掛塚郵便局は、裏側に残る伊豆石の蔵とともに国登録有形文化財。そんな縁もあり、静岡県建築士会西部ブロックの協力によって開催されたのが「伊豆石の蔵」写真展です。
そもそも、伊豆石が遠州地方にもたらされたのは、掛塚湊に出入りする船のバランスを保つための重石として積み込まれたため。その伊豆石が木造軸組みの日本建築の外壁を覆う張り壁として利用され、その独特な外観から擬洋風の建築ブームが巻き起こった時代に、掛塚からさらに川を遡る範囲に広がり、現在に至っていると考えられます。
そもそも、伊豆石が遠州地方にもたらされたのは、掛塚湊に出入りする船のバランスを保つための重石として積み込まれたため。その伊豆石が木造軸組みの日本建築の外壁を覆う張り壁として利用され、その独特な外観から擬洋風の建築ブームが巻き起こった時代に、掛塚からさらに川を遡る範囲に広がり、現在に至っていると考えられます。
つまり、掛塚に多く残る伊豆石の蔵や石塀などの建造物は、掛塚が湊町として繁栄した証。写真展は、そんな掛塚の歴史を振り返る機会。地元の住民たちも、改めて「遠州の小江戸」と呼ばれた掛塚の古きよき時代を思い出していただくきっかけにしていただければ、これ以上の喜びはありません。