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2017年09月15日

茅葺屋根の本興寺を訪ねる⑨―コバギボウシと放生池で咲くコウホネ

コバギボウシ 本興寺本堂裏にコバギボウシが咲いていました。

 「ギボウシ」の名は、花の蕾の形が橋の欄干に付けられる飾りの「擬宝珠(ギボウシ)」に似ていることに由来していますが、「擬宝珠」とは仏塔の先端に見られる「宝珠」に似ているという意味。

 本堂裏にコバギボウシが咲いているのには、そんな意味が込められているのかも知れません。

コバギボウシ 本堂横にある池は「放生池(ほうじょうち)」と呼ばれています。「放生池」とは、殺生を戒める宗教儀式「放生会(ほうじょうえ)」の日に、捕らえた魚類などを放してやるための池。そんな池に、コウホネの黄色い花が咲いていました。

 仏教では、泥水の中で成長し清浄な美しい花を咲かせるハスの姿が、仏の智慧や慈悲の象徴とされていますが、その点ではスイレンやコウホネも同じこと。本興寺のコウホネにも、同様の意味があるのだろうと思います。

 ハスやスイレンと比べると派手さはありませんが、コウホネは全国28都府県で「絶滅危惧種」の希少種です。




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Posted by AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん at 05:42│Comments(0)野の花・植物歴史・産業遺産・寺社・文化財
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