2023年01月06日
秋葉街道「大野宿」を歩く⑥―遥拝鳥居と燈籠型道標
次の話題は191段の石段を下った場所。菅原神社のものとは違う石鳥居が建てられています。「菅原神社のものとは違う」と書いたのは、鳥居の向きが菅原神社の方角を向いてはいないから。鳥居をくぐった先にあるのは、竿の中ほどがぐっと細く抉れた珍しい形の石燈籠です。
正面には「鳳来寺」、そして向かって左側には「秋葉山」と刻まれているところを見ると、単なる常夜燈というのではありません。鳥居の向きからすると、その先にあるのは鳳来寺ではなく秋葉山。鳳来寺を詣でて、秋葉山へと向かう参拝客に、秋葉山の方角を教えると同時に、離れた場所から秋葉山を拝む遥拝所であることを示す鳥居です。
竿部に刻まれた「嘉永元年戌申之秋八月」でしたので、西暦1848年。「8月はまだ夏だろう」と思われるかも知れませんが、旧暦では4月、5月、6月が「夏」で、7月、8月、9月が「秋」。8月は「秋葉山」につながる「秋」。この燈籠は道標を兼ねた「燈籠型道標」なのでしょうか?
正面には「鳳来寺」、そして向かって左側には「秋葉山」と刻まれているところを見ると、単なる常夜燈というのではありません。鳥居の向きからすると、その先にあるのは鳳来寺ではなく秋葉山。鳳来寺を詣でて、秋葉山へと向かう参拝客に、秋葉山の方角を教えると同時に、離れた場所から秋葉山を拝む遥拝所であることを示す鳥居です。
竿部に刻まれた「嘉永元年戌申之秋八月」でしたので、西暦1848年。「8月はまだ夏だろう」と思われるかも知れませんが、旧暦では4月、5月、6月が「夏」で、7月、8月、9月が「秋」。8月は「秋葉山」につながる「秋」。この燈籠は道標を兼ねた「燈籠型道標」なのでしょうか?