2023年01月19日
秋葉街道「大野宿」を歩く⑲―製糸工場跡
大野の町を歩いていた時、旧旅籠「萬喜」前のベンチに腰掛けて話をしている2人の女性と出会いました。「萬喜」前の通りを挟んだ向こう側には、枝を低く広げた松があります。この松も、大野の三名木の1つ。実に不思議な形をした松です。
「大野には製糸工場があったようですが、どこにあったんですか?」と聞いたところ、「ここのうち『萬喜』さんも、製糸業をやってたんだよ」とのこと。「工場は、この通りの前?」「そこにもあったけど、この家の横、そのコンクリート塀の中が工場だったね」。
・・・ということで、コンクリート塀を外側から撮影。養蚕が盛んだった大野地区では「赤引の糸」を作って遠州三ケ日の初生衣神社に送り、伊勢神宮に御衣(おんぞ)を収める「おんぞ祭り」は今も続いています。
そんな大野で祀られているのが服部(=機織)神社。菅原神社に祀られている菅原道真も、死後に雷神となったと言われ、その領地だった桑原には落雷の例がないとされ、「くわばら、くわばら」は雷除けの呪文。もちろん、桑はカイコの餌ですから、大野の菅原神社にも養蚕、製糸業との関係があったと考えられます。
「大野には製糸工場があったようですが、どこにあったんですか?」と聞いたところ、「ここのうち『萬喜』さんも、製糸業をやってたんだよ」とのこと。「工場は、この通りの前?」「そこにもあったけど、この家の横、そのコンクリート塀の中が工場だったね」。
・・・ということで、コンクリート塀を外側から撮影。養蚕が盛んだった大野地区では「赤引の糸」を作って遠州三ケ日の初生衣神社に送り、伊勢神宮に御衣(おんぞ)を収める「おんぞ祭り」は今も続いています。
そんな大野で祀られているのが服部(=機織)神社。菅原神社に祀られている菅原道真も、死後に雷神となったと言われ、その領地だった桑原には落雷の例がないとされ、「くわばら、くわばら」は雷除けの呪文。もちろん、桑はカイコの餌ですから、大野の菅原神社にも養蚕、製糸業との関係があったと考えられます。