2017年12月18日

遠州横須賀の町歩き⑫―八咫烏

八咫烏 三熊野神社拝殿の懸魚と蟇股の彫刻は、熊野三山の神紋でもある八咫烏(やたがらす、やたのからす)です。

 神武東征の時、熊野国から大和国への道案内をしたとされる三本足の烏が八咫烏。「咫(あた)」とは長さの単位で、親指と人差指を広げた長さ(約18㌢)のことですが、ここでいう「八咫」は単に「大きい」という程度の意味。三本足の鳥の話は、中国やギリシャなど世界各地に伝えられ、太陽と関連づけられていることが多いとのことで、八咫烏と符号します。

 やはり神武東征の場面では、金鵄(金色のトビ)も登場します。金鵄は、ナガスネヒコとの戦いで神武天皇を助けたとされ、八咫烏と金鵄はしばしば同一視ないし混同されますが、もちろん、日本サッカー協会のシンボルマークに使われているのは、三本足の八咫烏です。


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