2017年12月15日
遠州横須賀の町歩き⑨―三熊野神社本殿
ところが、本殿は背の高い囲い塀の中。外から中を覗くのには、格子の間にカメラを入れるしかありません。運を天に任せて、カシャ!カシャ!とシャッターを切ってみました。
すると、千木・鰹木が乗った屋根の下を飾る、こんな彫刻が撮れました。
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どうでしょう?この海老虹梁に施された龍の彫刻を見てください。胴をくねらせる龍の激しい動きが、見事に再現されています。精緻な技巧を凝らした木鼻は獅子と獏のよう。これでもか、これでもかと得意の鑿を振るった様子が覗えます。
彩色を嫌い素木(しらき)のまま仕上げているのも、その腕に自信がある証拠。三熊野神社本堂は県の文化財に指定されています。