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2019年05月10日

佐久間で見つかった原田久吉翁の新たな書

「無垢光」の扁額 浜松市天竜区佐久間町で建設中の「原田橋」に名を残す原田久吉翁(1837-1929)は、佐久間町中部の出身。 横浜で西洋建築を学び成功を収めた原田翁は、その資産を郷土に還元するため、原田橋のほか、第二原田橋、旧中部小学校、天白神社、下川合の原田新道、二本杉新道、中部新道などの建設に資金を提供し、佐久間町内には多くの顕彰碑や書が残っています。

 そして、この度、そんなゆかりのある佐久間町中部で、原田久吉翁の墨蹟が残る新たな書が見つかりました。

「昭和二丁卯春日 九十二翁 二楽」 書かれている文字は「無垢光」。「昭和二丁卯春日 九十二翁 二楽」とあり、昭和2年(1927)と言えば、当時横浜に移住していた原田翁が、郷里の子どもたちのために資金を出した旧平沢小学校が開校した年。「二楽」は原田翁の号。「無垢光」とは、小学校で学ぶ子供たちの純真な心を表した言葉かも知れません。

 原田橋の完成も近づいたこの時期に、原田翁の書が見つかるのは、偶然のタイミングとも思えません。みなさんにも、佐久間出身の名望家・原田久吉翁の名を忘れないよう、お願いしたいと思います。

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