2018年04月16日
続・原田久吉翁の面影を探る④―二本杦峠新道碑

見慣れない「杦」の字は「杉」と同じ。碑文には「二本杉峠」と刻まれていますので、原田翁は、「木+久」と意識的に縁起の好い字を使ったものと考えられます。
碑文の内容を詳細に見てみると・・・

ハ二本杉峠を越へ羽ヶ庄及ひ傍示峠
の経路に由らさるへからす然るに坂
路險悪行人常に困むこと久し横濱市
人原田久吉翁區民と相謀り之れか改
修に勗め以て行通の至難を除くこと
を得たり仍て其美擧を石に刻し以て
後世に貽すと云爾 原田仁菴并書
下 平
大正十五丙寅年十月 羽ヶ庄 區民有志建之
城西村
・・・とありましたが、「原田仁菴」とは一体誰でしょう?
二本杉新道が開通したのは、大正最後の15年(1926)。同年12月25日から昭和元年に改元されました。