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2018年09月29日

遠信国境・青崩峠を歩く②―さば地蔵?やまめ地蔵?

「さば地蔵」 標高1082.5メートルの青崩峠ですが、南信濃と水窪との標高差はそんなにはありません。それを考えれば、両地域の交流や交易は盛んだったことが想像できます。そんな歴史を物語る記念碑とも言えるものの1つが、足神神社の下、冬には見事な氷壁が出来る沢の少し上にある小さな祠の中に残されています。

「さば地蔵」 中には2体の石仏が納められているのですが、そのうちの1体は胸元に魚を抱えた姿。この石像を巡り、「さば地蔵だ」「いや、やまめ地蔵だ」の2説があるようです。

 「さば地蔵」説によれば、海のない信州へ海産物を運ぶ人々が、腐らないように祈願して建立したとされ、「やまめ地蔵」説によれば、翁川の「おとも淵」に棲む「やまめ」の夫婦のうちの1匹を釣り上げた祟りで、山崩れなどが起こり、村人たちが供養のために建てたとのこと。

ツリフネソウ どちらの説にも、もっともな理由がありますが、この祠が近づきにくい沢の岸に建てられ、背後には今にも崩れそうな大岩があるところを見ると、山崩れ、土石流から逃れるために「やまめ地蔵」を祀ったと考えるのが正解かも。

 しかし、真相は謎のまま。手にした魚が鯖か山女かは分かりませんでしたが、沢のそばではツリフネソウも花を咲かせていました。「釣舟草」?確か、「吊舟草」だったと思うけど・・・。

 


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