2017年11月01日

奥山方広寺を訪ねる⑪―半僧坊真殿と後藤岩五郎の彫刻

半僧坊真殿の海老虹梁 「半僧坊大権現」を方広寺の鎮守として祀っている半僧坊真殿は三河の宮大工により建てられた権現造り。正面から見ると、唐破風とその上の千鳥破風が重なりあって見える神社建築の様式です。

 真殿の彫刻を仕上げたのは、後藤岩五郎とのこと。「掛塚まつり」の本町屋台の「鞍馬の牛若丸」や大当町屋台の「二見ヶ浦」などを手掛けた房州後藤流の彫師です。

半僧坊真殿の海老虹梁
半僧坊真殿の海老虹梁

半僧坊真殿の木鼻 中でも目に付くのは、虹梁に彫られた上り龍と下り龍。大きく湾曲した海老虹梁の龍は、幾度かの火災に遭って来た伽藍を護る水神として彫られたもの。

 半僧坊真殿をグルリと取り巻く軒下の木鼻には、獅子が彫られていますが、口を開いたり閉じたり、前を向いたり、横を見たり、その1つ1つの表情が違います。

古い絵葉書「(奥山方廣寺)半僧坊御本殿」 古い絵葉書「(奥山方廣寺)半僧坊御本殿」でも紹介されている半僧坊真殿。後藤岩五郎の残した彫刻群が、半僧坊真殿の大きな魅力です。

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