蝶だ!花だ!入笠山に登る⑧―シモツケとノコギリソウ
1輪1輪は小さな花ですが、花弁よりも長い雄蕊が突き出して、まるで打ち上げ花火。濃いピンク色を束ねたように咲かせているシモツケは、1枝だけでも豪華な花束です。シモツケは、下野国(しもつけ=現在の栃木県)で発見され、学名にも「Spiraea japonica」と「japonica」が入っています。
白い花束はノコギリソウ。「鋸草(ノコギリソウ)」の名前の由来は、花ではなく葉の形から。シモツケとノコギリソウはよく似た花ではありますが、シモツケはバラ科でノコギリソウはキク科。シモツケは低地で見かけることもありますが、ノコギリソウは高地のみに生育。ここは、標高1780メートルの高地なのです。
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