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2017年04月14日

旧田代家住宅を訪ねる⑦―日下部鳴鶴書の掛け軸

日下部鳴鶴書の掛け軸 旧田代家住宅の床の間を飾る掛け軸に書かれた文字を辿ると「耶馬溪山天下奇 也通央勢也通詩 神驚魄動杜韓筆 則躍龍騰素漢碑」と書かれています。

鳴鶴日下東作 左端には「田代雅君清嘱 鳴鶴日下東作」とあり、この軸を描いたのは日下部鳴鶴(1838~1922)のようです。

 日下部鳴鶴とは、座敷の長押に掲げられている扁額「山水含清暉」を書いた巌谷修(一六)とともに、「明治の三筆」と呼ばれた書家。中国書法を学び日本の書法に取り入れ、近代書道を確立した一人と評価されています。

 漢詩は「奇」「詩」「碑」と韻を踏む七言絶句。解説版に「田代家から見た鹿島の景色をたたえる詩」と書かれていますが、「耶馬溪」は頼山陽が名付けた大分県の渓谷の名ですから、暴れ天竜を日本三大奇勝の「耶馬溪」に例えた詩かも知れません。

 


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