2017年04月15日
田代家500年、書画や資料 天竜区で開館20周年特別展

浜松市天竜区二俣町の国登録有形文化財、筏問屋田代家住宅の開館20周年を記念する書画や資料の特別展が15日、田代家住宅で始まる。5月21日まで。
田代家は戦国時代、徳川家康の遠州侵攻に協力した功で税免除の特権を受け、天竜川の筏問屋で財をなした。現当主は14代目田代修さん=東京都=で、1996年に建物や所蔵する古文書を市に寄贈した。有志でつくる鹿島田代家交流振興会が旧家を展示休憩施設として運営している。
特別展では寄贈品のうち初公開も含めた40点を紹介。明治期に二俣を訪れた画家の渡辺白民による絵巻物には、二俣の鹿島の船渡しや鳥羽山の夕景など10景が優美に描かれている。10代当主で初代二俣町長の田代嘉平次と親好があった明治の書家、日下部鳴鶴がこの地の景観をたたえた漢詩もある。
振興会会員は「天竜で500年続いた旧家の歴史と文化を感じとってほしい」と話す。土、日、祝日開館。(「中日新聞」より)
北遠の歴史に触れるチャンスです。歴史を振り返り、現代に生かしていきましょう!