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2017年04月15日

旧田代家住宅を訪ねる⑧―貝原益軒の「大和本草」

益軒貝原先生編 大和本草諸品圖 洛陽書林伏照軒 旧田代家住宅のショーケースに中に、田代家に所蔵されていた書籍が展示されています。

画傳三集艸公等卉譜 和綴じの古い本は「益軒貝原先生編 大和本草諸品圖 洛陽書林伏照軒」。貝原益軒の書いた『大和本草(やまとほんぞう)』が刊行されたのは宝永7年(1709)。本編16巻に付録2巻、図譜3巻、計21巻のうち、ここには何巻あったのかは分かりませんが、私の好きな植物図鑑を含め、動物、鉱物など1362種を収蔵した、当時最高の生物学書、農学書でした。

 開いてあるページには、「肉桂」「紫檀」「錦帯花(ハコ子ウツギ)」「龍眼葉」。写真ではなくて、すべて挿絵です。「肉桂(ニッケイ=ニッキ=シナモン)、「紫檀(シタン)」は分かりますが、「ハコネウツギ」は「錦帯花」と呼んだようです。

繪本通俗三國志 「龍眼葉」とは一体何でしょう?「葉厚與荔枝相似而形異自中夏來者如此」。葉が厚くて荔枝(レイシ=ライチ)に似ている「龍眼葉」とは、ムクロジの仲間で生薬として使われた「リュウガン(ロンガン)」のようです。

 その他、「画傳三集艸公等卉譜」「繪本通俗三國志」なども並んでいました。




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