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2023年08月17日

「山の日」の秋葉山に登る⑥―「一の鳥居」跡

「一の鳥居」跡 秋葉山表参道の山道への入口に当たるのは「五丁目 金明嶺」、「一の鳥居」跡。そこには誰かが建てた「三の鳥居跡」の看板がありますが、「三の鳥居」の根拠としては、現在の浜松市中区田町にあった鳥居が「一の鳥居」、浜北区小松の鳥居が「二の鳥居」、そして、ここにあった鳥居が「三の鳥居」とする説。

 しかし、それは私の考えとは違います。そもそも、秋葉山登拝に訪れる人は必ずしも浜松から来る人ばかりではなく、掛川や磐田から来る人もいたはず。しかも、田町や小松以外にも、遠く離れた場所から秋葉山を拝む遥拝鳥居と呼ばれるものはありました。ですから、ここにあったのはあくまでも秋葉山の「一の鳥居」だったはずです。

表参道の山道 その脇には、「江戸三河町壱丁目 講中」が建てた大きな常夜燈があり、江戸時代に建てられた常夜燈の火袋の下にある中台には蓮弁と呼ばれるハスの葉の模様が見られます。これは、かつて秋葉山山頂にあったのは神社だけではなくお寺もあったことを示す名残。明治時代以降、お寺は袋井の可睡斎に移され、鎮守社であった秋葉神社上社が残されたという「神仏分離」「廃仏毀釈」の歴史です。



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