2018年09月23日
諏訪大社を訪ねて⑰―諏訪立川流の装飾彫刻

この建物は安永10年(1781)、立川和四郎初代冨棟の作。となれば、これでもかと飾られた彫刻の数々も、立川和四郎冨棟の作と考えられます。
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欄間には三爪の雲龍や唐獅子牡丹、木鼻には獅子や象が刻まれ、斗栱と垂木とをつなぐ手挟みにまで幾重にも絡まる波頭を刻んでいます。目は青く見えますので、かつては彩色を施してあったのかも知れません。

諏訪では全盛を極めていた大隅流と競い合う中で、再び上京し彫刻の腕を磨くことに。新たに起こしたのが諏訪立川流。それにしても、どうしたらこんな壮大な作品が出来るのでしょう?
また、左右の片拝殿の柱は、上から下へと緩やかに膨らむ徳利柱。ギリシャ神殿のエンタシス様式の柱にも似ています。