2018年09月17日
諏訪大社を訪ねて⑪―諏訪大社上社本宮の高野槙

悠仁親王の御印に選ばれて以来、コウヤマキを見かけることは少なくありません。しかし、福島県から九州までの山地では自生しているとのことですが、私たちの周りでは寺社や公園などで見かける程度。巨樹となると、あまり心当たりがありません。

昔、「槙」と言えばコウヤマキのことを指し、「木+真」の字が当てられているのは神聖な木の意味。樹木の乱伐が続いた江戸時代、尾張藩により決められた木曽谷の山の「木曽五木」には、ヒノキ、サワラ、ネズコ、アスナロとともにコウヤマキも指定され、伐採が禁止されました。

諏訪大社の祭神、建御名方神 (たけみなかたのかみ)は、素戔嗚尊と同じ出雲系。何だかんだと書いてはみましたが、とにかく本宮にはコウヤマキがありました、ということです。